スマートフォンの広がりとともに、インターネットを使って買い物をする機会がより身近になりました。
企業のショッピングサイトだけではなく、フリマアプリやオークションサイトなど、個人間でのやりとりも以前よりとても簡単で気軽なものになってきています。
しかし、この気軽さを利用した危険な商品が出回っている可能性があるそうです。
消費者庁の調査によると、近年、「母乳と称した商品」の販売がインターネット上で行われていたと見られる情報が確認されたといいます。
この問題は、インターネット上で購入した「母乳と称した商品」の中に多数の細菌が発見されたという報道がきっかけとなっています。
インターネットで第三者から商品を購入する場合、特に「母乳」に関しては、以下のようなリスクが考えられます。
1.感染症のリスク
「母乳」は母親の血液から作られています。
母親がウイルスに感染していた場合、母乳を通して赤ちゃんにもうつってしまう可能性も十分に考えられます。
母乳を通して感染する可能性のあるウイルスには、「HIVウイルス」や「HTLV-1ウイルス(白血病ウイルスの一種)」などが挙げられます。
2.衛生上のリスク
インターネット上で購入した「母乳」は、搾乳方法や保存方法を正確に知ることができません。
細菌が混入していたり、アレルギーを引き起こす物質が紛れ込んでいたりといったリスクも考えられます。
いくら安全に管理していると書かれていたとしても、実際に現場を確認できない以上、出品者はいくらでもごまかすことができるのです。
ウイルスや細菌、アレルギー物質などの有無は、外見上から判断することが大変難しいです。
もし母乳が思うように出なくて悩んでいるのであれば、大切な赤ちゃんを守るためにも、まずは地域の医師や保健師などに相談してみましょう。
埼玉県からの詳しい注意喚起はこちらです。