妊娠中には感染症に要注意!感染経路と予防法

妊娠中は免疫力が低下して感染症にかかりやすくなっています。気をつけていても、感染症がまれにおなかの赤ちゃんに影響を及ぼすこともありますし、普段以上に感染予防を心がける必要があります。

妊婦さんが注意する主な感染症は、風しん、サイトメガロウィルス感染症、トキソプラズマ症の3つです。どれも妊娠中に始めて感染した場合は赤ちゃんに難聴や心臓疾患など、様々な影響が出る可能性があります。

細菌やウィルスなど、何らかの微生物がお母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といいますが、母子感染は様々な形で起こります。お腹の中で感染する「胎内感染」、分娩中に赤ちゃんが産道を通るときに感染する「産道感染」、お母さんの母乳を通して感染する「母乳感染」の3つがあります。

ここまで聞くと不安になってしまうかもしれませんが、感染症についてきちんとした知識があれば、予防することは可能です。日本周産期・新生児医学会、日本産婦人科学会の「赤ちゃんとお母さんの感染予防対策5ヶ条」によれば、
①家族みんなで予防接種をする
②手洗いを入念に行う
③家族やペットなどの尿、唾液、体液に気をつける
④食べ物はしっかり加熱したものを食べる
⑤感染症の流行っている時期は人混みを避け、外出時はマスクをする

この5つのことに気をつけて感染症対策を行うといいそうです。抗体検査を受けることで免疫(抗体)の有無を調べることもできます。妊婦さんだけでなく、家族みんなで正しい知識を持ってしっかりと感染症予防を行っていきましょう。