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埼玉県では、2018年7月から困窮世帯の小学3~6年生向けに学習・生活支援教室を開設する「ジュニア・アスポート事業」を、県内7市町(本庄市、狭山市、新座市、富士見市、宮代町・杉戸町、蓮田市)でモデル的に実施しているのをご存知でしょうか。
このジュニア・アスポート事業では、貧困の連鎖を解消することを目的として、学習支援だけではなく生活支援、体験活動、食育など総合的に幅広い支援を行っています。
平成29年度時点では、生活困窮世帯や生活保護世帯の子どもを対象に、中学生向けの教室が100教室、高校生向けの教室が43教室が実施されていました。
しかし、民間の調査によると、子どもの学力や非認知能力の格差は小学生の段階から発生するとされています。
そのため、このジュニア・アスポート事業によって、より早い段階から格差を減らし、子どもたちの可能性をさらに広げることができるようになるということです。
教室は原則として週に3日開催され、定員は1教室30名(各市町ごとに1教室、宮代町と杉戸町は合同実施)となっています。
具体的な教室の内容ですが、まずは大学生ボランティアや教員OBによる学習支援。こちらは一人ひとりのペースに合わせて、マンツーマンで教えてもらうことができます。
体験活動では、工作をしたり長期休みや土日を利用してキャンプや職業体験などの課外活動も行います。
食事も提供されるので、支援員と一緒に食べることで食育を行い、挨拶や歯磨きなどの生活習慣も身につけることができるようです。
県知事は2018年2月の記者会見で、モデル事業実施により必要性を確認したうえで、全市町村でも同じように展開したいという考えを示しました。
家庭環境に関わらず、どの子どもも将来の可能性を広げることができるジュニア・アスポート事業。
少しずつ県全体に広がっていくといいですね。
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