「食の安全」日本の種が危ない!

親になってみると、改めて「食の安全」について考える機会が増えるのではないでしょうか。
  
今年4月に廃止された「種子法」というものをご存知ですか?知らない方のほうが多いかと思います。
種子法とは、米や大豆、麦など主要な作物の優良な種子の安定した生産や普及は国が果たすべき役割であると定めた法律です。この法律がなくなることにより懸念されているのは、種子の価格が上がることで食料品の価格が上がる可能性があること、地域限定で小規模生産されていた品種が減り、食の選択肢が狭められてしまうことなどがあります。
種子の安定的な供給がなくなれば、食の安定的な供給がなくなることにつながるので、直接私たちの生活にも影響を与えることになりますよね。
近年、異常気象などの影響により野菜の価格高騰などが私たちの家計を直撃していますが、さらに主食である米や麦などの価格も上がるとなれば、ますます家計が圧迫されることになります。
  
また、農家側に外国の多国籍企業から種子を買うという選択肢が増えることによって、遺伝子組み換え作物が増える可能性もあります。遺伝子組み換え技術により、多くの食が支えられているのは確かですが、健康面では不安が残ります。今まで以上に食材選びに気をつけなければならなくなるでしょう。

埼玉県では、「種子条例」がつくられ、県が種子の生産・供給を担っていく体制を整えていくことで種子法廃止の影響を止めようとしています。
日本の食はこれから大きく変わっていくかもしれません。子どもたちの未来がかかっていることで、国民一人一人が考えるべき問題ですので今後も注目していく必要がありそうです。

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