利根保健医療圏の救急医療体制の整備のために
埼玉県知事 上田 清司様
2013年4月15日
日本共産党埼玉県議会議員団 団長 柳下礼子
日本共産党東部北地区委員会 委員長 赤岸雅治
利根保健医療圏の救急医療体制の整備のために
今年1月に久喜市で救急患者が受け入れ先病院に36回搬送を拒否され死亡する事件が起きました。今回の事件の根本的問題はこの地域の病院不足にあります。久喜市を含む利根保健医療圏は県内でも秩父・北部に次いで、人口あたりの病院勤務医が少なく、救命救急センターはじめ拠点病院のない地域です。
そのため、県も支援して、久喜市の済生会栗橋病院が救命救急センターの設立準備を進めて来ましたが、現在、救命救急専門医は常勤が2名しか確保されずに、設備完成から1年近くを経過しても実現はしていません。今回のような事件を二度と繰り返さないためにも早急にこの地域に救命救急センターを設立するべきです。県は救急や小児について深谷赤十字病院や和光市の埼玉病院に大学医学部の寄附講座を設け、医師の派遣を実現しています。さいたま赤十字病院には県立小児医療センターから新生児科の医師を派遣しております。済生会栗橋病院にも寄附講座の25年度予算措置が行われていますが、医師の確保までの責任を持った県の支援が必要です。
また今2月定例会で、県は県立循環器・呼吸器病センターの救命救急機能を検討課題とするとの報告がありました。同センターの救命救急機能付与は早急に実現すべきです。
つきましては、利根保健医療圏の救急医療体制を整備するために以下の点を強く申し入れます。
一、利根地域に早期に救命救急センターが確立できるよう、済生会栗橋病院などの医師確保について積極的支援を行うこと
一、全県の地域医療情報ネットワークシステムを充実すること。
一、県立病院とりわけ循環器・呼吸器病センターに救命救急機能を付与すること。
以
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