児童養護施設を視察
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「子供の町」のユニット化された児童棟にて説明を聞く県議団 |
日本共産党県議団は12日、児童養護施設「いわつき」(さいたま市)と同「子供の町」(春日部市)の2施設を視察し、児童養護施設の現状と課題、要望などを調査しました。
県と(福)埼玉県社会福祉事業団が運営する「いわつき」では、小島誠園長が施設の概要、児童の状況や治療的養護の実施などについて説明し、いわつき乳児院など施設を案内しました。
小島園長は、子どもの暴言で職員、とりわけ契約職員が精神的負担を強めている状況や18歳となって退所したあとの住居や就労の場の確保に苦労する現状なども説明しました。
「子どもの町」では、根岸昇事務局長が2年前に建設されたユニット化の児童棟などを案内しました。この児童棟は、個室やリビングなどがある施設で、子供たちが家庭的な環境で生活できるようになっています。
建設費は3億3千万円あまりで3分の2は国や県などの補助金で、残りの建設費は積立金でまかなったそうです。根岸事務局長は「厳しい経営状況のなかで、ユニット化した児童棟に順次建て替えていきたいが、資金確保に苦労している」と話しました。
また、全国で唯一の児童養護施設内の診療所「子供の町クリニック」も見学しました。
懇談では、大規模施設で定員規模縮小化を図ることの困難さ、職員定数改善にともなう職員増員確保の大変さなどの課題、進学する入所児童への給付制奨学金の創設などの要望が寄せられました。
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