あなたの願いを県政にとどけます 日本共産党埼玉県議会議員団

県政トピックス

立命館大学国際平和ミュージアムを視察
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党県議団は6月10日京都市内にある立命館大学国際平和ミュージアムを視察しました。




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992年5月19日開館。立命館大学の「平和と民主主義」の教学理念を具体化する教育・研究機関として、また社会に開かれ、発信する社会開放施設として開設された。2005年4月9日リニューアル・オープンし、新たに「平和をもとめて」をテーマに第2展示室を設け、国際平和メディア資料室を新設。
常設展示は、
テーマ1.一五年戦争、
テーマ2.現代の戦争、
テーマ3.平和をもとめて、

の3つのテーマで構成され、実物資料650点、写真資料550点を展示。映像資料、戦時中の町屋の復元、シアターなども設置。ひろく戦争と平和に関する資料を収集。現在収蔵資料約40000点。2005年2月1日博物館相当施設指定


過去と未来をつなぐ「火の鳥」
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エントランスから入って右側には「わだつみ像」が出迎え、ガラスの窓に囲まれた明るく広々とした1階ロビーには手塚治虫氏作画の「過去の火の鳥」と「未来の火の鳥」の壁画があります。
このミュージアムの原点には、過去の15年戦争の際、立命館大学からも学徒兵を送り出し戦死させた痛苦の記憶があります。
この過去を教訓とし、平和な未来創造の願いを込めて、過去と未来の火の鳥が飾られています。

加害の事実も被害の事実も
サイパンでの玉砕
サイパンでの玉砕










地下1階は15年戦争の常設展示です。ボランティアの女性が案内して下さいました。
展示と解説は中学2年生にわかるようにと工夫されています。年表は1931年のいわゆる「満州事変」から1945年敗戦まで15年間を一体としてとらえ、中国や東南アジアへの日本の侵略と、欧米との戦争を連続的に理解できるようにしてあります。

この戦争の日本軍の加害の事実と被害の事実を両方展示して、より戦争の全容が理解しやすく工夫されていました。

戦地で保護された慰安婦たち
戦地で保護された慰安婦たち







展示の後半は、15年戦争後の各地の紛争や核開発競争など、現代の戦争です。
戦争は過去のことではないとする姿勢が明確です。






2階の展示のテーマは「行動すること」
案内は女子大生のボランティアの方でした。「戦争がなければ平和といえますか?」という問いかけをいただき、考えあう展示です。
「みて・かんじて・かんがえて・その一歩をふみだそう」というミュージアムのコンセプトの「ふみだそう」の部分にあたる場所です。
ここでは、発想をさらに広げて、「暴力」をなくそうとする運動など紹介し、行動することを促しています。


「平和と民主主義」建学の精神に支えられて
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見学の後、立命館大学社会連携部のミュージアム担当田中栄治課長ミュージアムの教育文化事業課鳥井真木課長と懇談しました。
ミュージアムの展示内容の決定は、第3者有識者の会議で行いますが、ミュージアムの理念は立命館大学の建学の揺るぎない精神に支えられています。

立命館大学は、滝川事件、学徒動員など戦争に突き進んだ時代を痛切な教訓として、大学の使命である国際化の根本に、「過去の戦争の実相を伝えていく」ことを据えています。総長自らが調査室長として、ミュージアム運営の先頭に立っています。

立命館憲章(2006年)
 立命館は、西園寺公望を学祖とし、1900年、中川小十郎によって京都法政学校として創設された。「立命」の名は、『孟子』の「尽心章句」に由来し、立命館は「学問を通じて、自らの人生を切り拓く修養の場」を意味する。
 立命館は、建学の精神を「自由と清新」とし、第2次世界大戦後、戦争の痛苦の体験を踏まえて、教学理念を「平和と民主主義」とした。
 立命館は、時代と社会に真摯に向き合い、自主性を貫き、幾多の困難を乗り越えながら、広く内外の協力と支援を得て私立総合学園への道を歩んできた。(以下略)

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