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県政トピックス

原因の徹底究明と抜本対策を 荒川堤防土砂流出問題で申し入れ
申入書を手渡す参加者。左3人目が村岡県議
申入書を手渡す参加者。左3人目が村岡県議
 国交省荒川下流河川事務所が管轄する荒川堤防で今年4月6〜7日、堤防住宅側の土砂が流出する事故が3カ所でほぼ同時に発生しました。7日のうちに仮復旧され、5月下旬からは対策工事も行われています。

 日本共産党埼玉県議団、川口市議団、戸田市議団は6月13日、荒川下流河川事務所(東京都北区)を訪れ、土砂流出事故の原因究明と抜本対策などを申し入れました。

 出席は村岡正嗣県議、矢野由紀子川口市議。戸田からは地元党支部の方が参加し、塩川鉄也衆院議員の秘書も同席しました。

堤防強化対策工事実施区域全体を視野に入れた対応を求める
 村岡県議は、今回の事故が起こった箇所すべて、平成24年度に堤防強化対策工事が実施されていたことから、同じ工事が行われていた箇所すべてで土砂流出が起こる可能性があるのではないかという危惧を表明。住民の心配もそこにあると強調し、堤防強化対策工事を実施した区域全体を視野に入れて原因調査と抜本対策を実施するよう強く求めました。

 荒川下流河川事務所側も、その方向で対応する考えを示しました。
申し入れ直前に、川口市内の事故現場を視察。堤防斜面はネット状のシートで覆われていました。
申し入れ直前に、川口市内の事故現場を視察。堤防斜面はネット状のシートで覆われていました。


「知らない」ことが大きな不安 情報をしっかり伝えて
 参加者は、「『知らない』ことが住民にとって大きな不安。市当局にも住民にも情報をしっかり伝えてほしい」などの要望を伝えました。


 当日荒川下流河川事務所に提出した申入書は以下の通りです。


2013年6月13日
国土交通省関東地方整備局
荒川下流河川事務所
所長  波多野 真樹 様
日本共産党埼玉県議会議員団
団長  柳下 礼子
日本共産党川口市議会議員団
団長  金子 信男
日本共産党戸田市議会議員団
団長  望月 久晴

荒川堤防の土砂流出災害についての申し入れ


 本年4月6日から7日にかけて発生した大雨により、荒川下流河川事務所管内の3カ所(埼玉県川口市、戸田市、東京都足立区)で荒川堤防斜面からの土砂流出が発生。川口市領家5丁目では流出した土砂が堤防下の市道を越えて民間工場の敷地にまで流れ込み、流出した土砂にバイクで乗り上げた女性がケガをするなどの被害が発生しました。
 党県議団は4月10日に川口市領家の現場を視察し、想像を超える土砂流出を目の当たりにしました。今回のような堤防の土砂流出はかつてなかったことであり、地域住民からは、「こんなすごいことになっていたとは思わなかった」と不安を訴えられました。堤防下の市道は車両の通行量がきわめて多く、再び土砂流出が発生すれば大事故を引き起こしかねません。
 国交省においては発災後ただちに応急工事を行い、4月8日には専門家による現地調査を行ったとのことですが、その後の約一カ月半、事故原因及び対策について何ら公表もなく、ようやく5月20日付で対策工事の実施が公表され工事が始まりました。梅雨や台風など降雨量の増える時期を迎え対策を急ぐことは当然です。しかし、土砂流出は何故起こったのか、その原因については明らかにされておらず、現在行われている対策工事についても抜本的な対策工事だとは到底考えられません。しかも、対策の必要とされる堤防は前年度に実施された堤防強化対策工事に関わる広範囲にわたると思われ、このことは堤防の強度・安全性にかかわるものと懸念されます。再び同様の事故を起こさないためにも、原因究明と根本的な対策が必要です。
 近隣住民は今後も同じような事故が起こらないか不安を抱いています。また、地元関係者に対しては丁寧な状況説明をすることも必要です。
 よって、以下の点を強く申し入れるものです。


一、土砂流出の事故原因について徹底的に究明し、その上での万全の対策工事を実施すること。
一、暫定的な対策工事が必要な場合には住民及び関係者にその旨の周知説明を図ること。
一、事故原因や対策についての情報を積極的に開示すること。特に近隣住民や地元関係者に対しては、関係自治体と連携して情報提供につとめ、不安を取り除くために全力をあげること。
以上

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