災害図上訓練(DIG)の普及を 県議会特別委員会で村岡県議
村岡正嗣県議は3月15日の「総合的な危機管理・大規模災害対策特別委員会」で、防災対策のうえで有効な訓練だと評価されている災害図上訓練(DIG)の普及について取り上げました。
DIG(災害図上訓練)とは
地図を使って防災対策を検討する訓練。参加者は大きな地図を囲み、みんなで書き込みを加えながら議論をすることを通じて、地域に起こるかもしれない災害をより具体的なものとしてとらえるとともに、ゲーム感覚で災害時の対応を考える。
(参考:静岡県地震防災センターホームページ)
普及の一番の課題は指導者不足
村岡県議は、DIGを普及するための一番の障害は何か質問したところ、県側は、DIGを実施する際に必要となる指導者が不足が一番の課題だと答えました。
村岡県議がDIG指導者になるために必要な資格などがあるのか重ねて質問すると、県側は「特別な資格は不要。何度か経験すれば十分指導者になれる」と述べ、県で実施する「自主防災組織リーダー養成講座」にDIGを取り入れ、指導者を育成していく考えを示しました。
指導者養成の強化、全県での普及へ計画づくりを 村岡県議が求める
村岡県議は「県として、全市町村でDIG指導者を養成する計画をつくるくらいの構えが必要だ」と強調し、具体的な取り組みを求めました。県側は、2012年度に2市町、13年度に3市町でDIG普及のモデル事業を実施することで、周辺自治体への波及効果が見込めるとし、県としての目標はモデル事業の状況を見て考えると答えました。
村岡県議は県への意見・提言として「DIGの普及に当たっては指導者の養成強化とともに市町村の取り組みを県として支援し、全県での普及を早期に実現する計画をつくること」を求めました。
村岡県議はこのほか、地域防災計画の見直しにあたって障害者の意見を取り入れることや、避難場所となる学校体育館の天井落下防止対策などを取り上げました。
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