地域から自然エネルギーの波をー秩父市吉田元気村のバイオマス発電
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ガス化・ガスエンジン・コージェネレーション施設 チップが投入されます。 |
秩父市内旧吉田町の吉田元気村は2万平方メートルの敷地にクラブハウス、体育館、宿泊用コテージ、多目的広場や炊事施設の整うレジャー施設です。
この元気村では「次世代環境学習施設」として、自然エネルギー研究事業が積極的に進められています。木質バイオマス、太陽光、バイオディーゼルなど様々な研究が取り組まれています。
2月14日県議団は、この木質バイオマス施設の施設を行いました。
全国初の100キロワット級木質バイオマス・ガス化・ガスエンジン・コージェネレーション施設
ガス化炉で間伐材のチップを蒸し焼きにして、生成したガスでガスエンジンを動かし発電するシステムです。
同時にシステムから発生する熱で、湯を沸かし温風としても利用します。
平成19年に運転をはじめ22年にエンジン1万時間運転達成!23年8月には100万キロワット発電を達成しました。
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これがチップです。ペレットと違い燃焼効率は落ちますが、安い・・・ |
林業に、地元雇用に、電気の危機管理に
秩父市では年間5万5千トンもの間伐材が発生します。この間伐材を有効活用するための実証実験です。このシステムで使用する間伐材は450トン程度ですが、可能性は広がります。
このシステムで四人の雇用が生まれています。間伐ボランティアのみなさんもがんばっています。
ここでつくられた電力は、まず吉田元気村で消費し余った分を東電に売却してきました。東日本大震災の際の原発事故による計画停電の影響も免れました。
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ガス化炉の内部です。暖かい!! |
売電価格が10円/1キロワット?
未来を予感させる実証実験ですが、現在は運転費用・メンテナンス費用が市から持ち出しです。東電への売電価格が10円/1キロワット1キロという低価格です。現在の売電価格は32円であり、これに乗り換えられないか、交渉中です。
葛巻町では休止中だった、木質バイオマスガス化炉。稼働中を見学できました。
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最後に残る炭も売っています。 |
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