原因を事実上断定 利根川水系の浄水場浄水からホルムアルデヒド検出問題(続報)
利根川水系の県営浄水場で処理した浄水から、有害物質のホルムアルデヒドが水道法にもとづく水質基準値を超えて検出された問題について、続報します。
原因企業を事実上断定 県が法律に基づく報告を求める
埼玉県は5月25日、「DOWAハイテック(株)」(本庄市)が群馬県高崎市の産業廃棄物業者に処理を委託した廃液が、今回の事態の原因だと事実上断定しました。県は同日、DOWAハイテック(株)に対して廃棄物処理法にもとづく報告の提出を求めました。(
埼玉県の発表資料)
問題の廃液には、塩素と化学反応を起こしてホルムアルデヒドを生成する物質「ヘキサメチレンテトラミン」が高濃度に含まれていました。報道などによると、問題の産廃業者はヘキサメチレンテトラミンを十分処理できる施設を備えていません。
この業者がヘキサメチレンテトラミンを大量に含んだ状態の処理済み廃液を利根川支流の烏川(からすがわ、群馬県)に放流し、これが下流の浄水場で消毒用の塩素と反応してホルムアルデヒドの発生となったものとみられています。
埼玉県は28日には、問題の廃液の収集運搬を受託した業者に対しても廃棄物処理法に基づく報告を求めました(
県の発表資料)。県は両社からの報告を受けて産業廃棄物処理の実態を明らかにし、不適正な行為が確認された場合には必要な措置を講じるとしています。
この問題については、党県議団も引き続き取り上げていきます。
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