環境科学国際センターを党県議団が視察
加須市にある埼玉県環境科学国際センターは環境に係わる「4つの学習」「国際貢献」「試験研究」「情報発信」の4つの機能を備えた県立施設です。
4月20日、党県議団は同センターを視察しました。
子どもたちにも環境問題わかりやすく
種足ふれあいの森や生態園など広大な自然の中に、同センターはあります。展示棟にはエコ自動車など体験しながら環境問題を考え、行動することができる場となっています。子どもたちが喜ぶ姿が目に浮かぶような施設でした。
大気はこんなに汚れている!!
試験研究部門では、温暖化や大気環境、自然環境、資源循環・廃棄物など担当に分かれて研究が進められています。
大気環境担当では、大気中の浮遊物やオキシダントを長期間にわたって調査研究し続けています。埼玉県の空気をフィルターに通して汚れ具合を測っているのですが、1週間もたったフィルターは茶色く変色しています。こんなに汚れた空気を吸っているのだと、背筋が寒くなりました。しかし、ディーゼル車の規制強化でこれでも綺麗になったのだそうです。
法規制が強まる中で、空中浮遊物などは確実に減っているのですが、埼玉県では光化学スモッグ=オキシダントだけは減っていません。早急な対策が求められると感じました。
ダイオキシンの長期監視も
水中のダイオキシンなども監視が続けられています。ダイオキシンの検査は大変難しく、この研究所には全国でも有名なダイオキシン研究者が居るそうです。
今年度から放射能の測定のポイントに
今年度新たに放射能を測定するゲルマニウム検出機も同センターに配備されました。現在はその扱い方を研修している段階だそうです。これは国からの委託調査を行います。
同研究所の研究者は40名。基礎的な研究を進めるとともに、県民からの通報に基づいて、河川の水質の調査など迅速に対応します。研究者の30人は博士であり、これは全国的にもあまり例がないとのことです。
▲ページトップへ戻る