県立小児医療センター移転問題を常任委員会で質問
柳下礼子県議は、県立小児医療センター問題を3月12日の保健医療福祉常任委員会で取り上げました。以下は、質問中の県立小児医療センターに係わる部分の、質疑・答弁の趣旨をまとめたものです。
県立小児医療センター移転問題 常任委員会柳下礼子県議質問概要
2012年3月12日保健医療福祉常任委員会
質問は柳下礼子県議 答弁は病院局は笠原実経営管理課長 保健医療部は吉田幸司医療整備課長
質問も答弁も趣旨を党県議団でまとめました。
<周辺地域の小児医療体制について>
柳下質問
県立小児医療センターの移転計画によって、東部地域の医療体制に不安の声が広がっている。3次救急ついてだが、済生会栗橋病院の救命救急センターの建物はできたが、今年度中のオープンは延期になった。なぜか説明せよ。
保健医療部答弁 医師確保に問題がある。3人中2人の確保しかできていない。今年夏までに確保してオープンする予定
柳下質問 県立小児の移転問題について。移転した場合周辺自治体は医療に空白を生むと激しく心配している。
未熟児や新生児の医療である周産期医療体制について聞く。東部と県央地域には周産期医療機関はない。NICUは1床もない。そこで長年にわたって隣接の県立小児医療センターのNICU15床が役割を担ってきた。県は移転によって近隣のNICUも1床もなくなることについてどのように考えているか?
保健医療部答弁 草加市立病院にNICUが24年度中に整備予定
柳下質問 県立小児の周辺である中央地域の3次救急と小児2次救急について聞きます。伊奈町や上尾市のある中央医療圏には3次救命救急センターがない。小児2次救急輪番は長年うまっていない(週3コマ空白)。だからこの地域の子どもの県立小児医療センターの搬送割合は4割を超えている。中央医療圏の小児医療体制整備はどういう対策を県は考えているのか?
保健医療部答弁 上尾市では休日夜間診療所で1次救急診療している。鴻巣も夜間初期診療所がある。北本・桶川・伊奈町には初期対応ができていない。2次救急は3コマ開いているが、今後上尾中央病院と北里病院で寄附講座制度(埼玉医大からの医師派遣制度)など働きかけていきたい。
柳下質問 東部地域の小児医療の状況についてきく。先ほど済生会栗橋病院が医師が確保されなくて全面オープンが延期になったと説明を受けた。
土屋小児病院は新施設が来年オープンと聞いているが医師確保の状況はどうなっているのか?
保健医療部答弁 土屋小児病院は現在常勤医師9人で、来年度のオープンまでに11人確保できるよう努力中である。
再質問 土屋小児病院の理事長からも聞いているが、小児2次救急輪番を引き受ければ、赤字がふくらむという。根本的に財政的支援を充実すべきだ。
保健医療部答弁 根本的には診療報酬が改訂されるべきだ。これからも国に要望していく。
<県立小児医療センター移転先について>
柳下質問 新都心の購入費用は約120億円である。建設費用は300億円と言われている。それでは現在地に建て替えをした場合、一体いくらかかると試算していたのか明らかにしてほしい。県財政は厳しい状況に置かれている折、徹底した検証が必要と考えるがどうか?
病院局 建物はほぼ同額と思われる。土地代の違いのみ。
柳下質問 県立小児医療センターの周辺渋滞についてきく 有数の渋滞地域で患者のみなさんも非常に心配している。県病院局は実走調査も行ったと聞いている。午後1時から5時の間、宮原と新都心間と浦和と新都心間だったそうだ。
なぜ午後1時から5時の時間帯だけ測ったのか?
患者は8時30分より前にきて予約を取ったり、診療が5時以降に終わったりしている。こういう通勤時間帯も計測すべきだ。
また宮原と新都心間、浦和新都心間では短すぎる。県立小児から新都心間を測るべきではないか?
アリーナで有名歌手がコンサートを行った場合もきちんと調査をしておく必要があると考えるがどうか?
病院局答弁要旨 もう少し調査をする。
柳下質問 県立小児医療センターに併設される特別支援学校が中層階(六,七階)に建設予定と聞いている。文科省は特別支援学校を3階以下に建設することとしているが、なぜこのような高さに建設するのか?火災など防災上危険性はないのか?
病院局答弁要旨 教育局に伝えておく
柳下質問 先日茨城県のこころの医療センターを視察したが、秋は紅葉が美しいすばらしい環境だ。商業地域である新都心は療育環境が良くないと考えるが?
病院局答弁要旨 たしかに岩槻は自然環境がすばらしい。しかし、新都心でも建物内のアメニティで努力したい。
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