群馬県長野原町で計画されている八ッ場ダム建設をめぐり、「八ッ場ダム中止を求める国会議員・都県議会議員・市民の集い」が１６日、参議院議員会館で開かれ、日本共産党県議団から村岡まさつぐ県議が参加しました。日本共産党埼玉県議団も参加する「八ッ場ダムを考える１都５県議会議員の会」と、市民団体「八ッ場あしたの会」が主催したものです。
　この集会には日本共産党や民主党の国会議員や「１都５県議会議員の会」に参加する都県議、市民や研究者が参加しました。主催者や参加した国会議員からは、あきらめずに運動を進め、世論を盛り上げていく必要性が繰り返し強調されました。

八ッ場ダム事業は時代錯誤　住民の安全は守られるか
　「八ッ場あしたの会」の嶋津暉之氏は、利根川水系の治水に求められているのは、堤防の壊れやすくなっている部分の補修・強化などだと指摘。今すぐに建設再開のゴーサインが出たとしても完成は予定より大幅に遅れる可能性が高く、工事費の増額が必要になるうえ、完成後の維持管理費も年間約４０億円程度になると述べ、こんなにお金がかかる八ッ場ダムをつくっていいのかが問われていると強調しました。
　同会の渡辺洋子さんは、水没地域の住民が移転するための造成地（代替地）が、住宅地としては例のない高さの盛り土をして作られていることや、地滑りを起こしやすい地盤であることをあげ、代替地の安全性は十分確保されていないと述べ、「このまま工事を続けたら、自然のしっぺ返しを食らうだろうと言われています」と力説しました。

災害を起こす危険なダムにお金使うなんてとんでもない　少なくとも３つの検証が必要
　日本共産党からは村岡県議、伊藤祐司群馬県議、大島よしえ東京都議が参加。代表して伊藤議員があいさつし、「市民にしっかり知らせて世論をつくっていくことが必要。作ったら災害を起こす危険なダムであり、そんなところにお金を使うなんてとんでもないことです」と建設中止への決意を述べました。
　日本共産党の塩川鉄也衆院議員もあいさつに立ち、少なくとも�@第三者機関による検証�A防災上の検証�B盛り土造成地の危険性の検証、の３つの検証が必要であり、実施を求めていくと強調しました。

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