医師数が全国最下位 県立大学に医学部設置を

埼玉県では医師不足が問題となっています。ご存知でしたか?

埼玉県は、なんと病院勤務医不足全国一位なんです。人口1万人に対して、医師の数はたったの8人。
さらに地域によっては産科医・小児科医などの退職が相次いでおり、その影響でそれぞれの病院では周産期医療や小児科の休止も検討せざるを得なくなっているようです。
また、医師不足により、救急車を呼んだのに30か所以上の病院に受け入れてもらえず、4時間も待たされるといった実害も出てきているのが現状です。

文部科学省は医学部の増員を認めていますが、新設は認めていないため、防衛医大を除いて医学部が一つしかない埼玉県では医師不足が解消されないのだそうです。
そこで県議団は「県立大学に医学部新設を」と議会で主張し、県からも国に医学部新設を要望するよう強く求めています。

医師不足は、県民であるわたしたちはもちろん、今働いている医師たちの負担も大きくなってしまいます。
埼玉県全体で勤務医の実態を調査し、定員の半分しかいない臨床研究医を獲得できるような取り組みが早急に行われるべきでしょう。

また、議員たちからは、医学生時代からの奨学金の創設、女性医師の支援、県立の医局づくりなどが提言されています。
この問題はわたしたちの生活において非常に重要です。
これからも県の動向をしっかり見守り、一人ひとりが声をあげて早期解決を目指したいですね。

先日、埼玉県の医師不足について、県議団と医師との懇談が行われました。その様子はこちらからご覧いただけます。