埼玉県動物指導センターの取り組みと犬猫殺処分の大幅削減

過剰なペットブームや動物愛護のニュースを目にする機会が多いですが、埼玉県内ではどのくらいの犬や猫が殺処分されているか知っていますか?2018年度は895頭、これを見ても多くの命が失われていることに心が痛みますが、2006年度にはなんと年間で7,629頭もの犬や猫が殺処分されていたんだそうです。

殺処分を減らす取り組みをおこなっているのは、県内にある動物指導センター。1973年に前身である「埼玉県飼犬指導センター」が設立されて以来、人と動物が共存できる豊かな社会をめざし、動物をとおして、動物愛護・動物福祉の精神や他者との共感を育むための啓発活動、正しい動物との飼い方・接し方の啓発活動などさまざまな事業を行っています。

譲渡も数多く行っていることから、犬や猫をペットを欲しいと思っている方が利用する場所というイメージですが、すでに犬や猫を飼っている方にも愛犬のしつけや動物の防災、病気についてなど様々な情報を提供してくれているので、ぜひ一度ホームページをご覧になってみてくださいね。イベントなども定期的に開催しています。

動物指導センターでは、今後2023年度までに殺処分500頭未満を目指して、地域猫の見守り活動や収容している犬や猫の丁寧な飼育・管理を心掛けているそうです。譲渡についてもかなり慎重に行われており、飼う前にしっかり相談にも乗ってくれるので安心して引き取ることができるでしょう。

県議会議員団による動物指導センター視察の様子はこちらからご覧いただけます。