8月26日、柳下県議は訪問介護の実態を知ろうと、ケアセンターとこしんを訪問しました。
とこしんは、居宅介護支援事業(ケアプラン作成)と訪問看護ステーション、ヘルパーステーションを運営しています。有料老人ホームや通所リハビリも併設しています。
応対してくださった増田所長は、ヘルパーさんの確保について「医療報酬に比べて介護報酬が低すぎます。併設の所沢診療所と比べると、本当にそれを実感します。報酬の高い検査があるので、病院はやっていけます。」と語りました。介護施設が病院並みに扱われる、根本的な改善がなければ、介護職員の本当の地位向上もありません。
こちらの施設では、ヘルパーさんは1日に4件から5件を訪問しています。訪問系のよさは「利用者さんと1対1で対応できること」だそうです。
一番大変なのは、大雪のとき。どんなに交通機関が動かなくても、何時間かけてでも訪問をします。おむつや入浴など、生きていくための介助はキャンセルはできないからです。出勤できないヘルパーさんの代わりに所長が雪の中歩いて訪問することもあるそうです。介護保険制度には、利用者の自宅での支援の時間によって、利用料がきまりますが、往復の時間は保険制度では算定されません。このような雪の対策は事業所の負担となります。なんらか支援が考えられないかと、感じました。
昨年の制度改定で、要支援者が介護保険からはずされ、地域支援事業という市町村事業へと移行が決定されました。訪問介護も移行します。所沢市も来年4月から事業を実施します。川越市などはすでに事業を開始しています。川越市は現在と同じ利用料で実施していますが、所沢市は「まだ決まっていない」そうです。利用者負担が重くならないか、所長は非常に心配しています。