5月19日柳下・前原両県議は、東松山市にある国分牧場(代表国分唯史さん)を訪問しました。
国分牧場は、約半世紀にわたり牛を育ててきました。現在は100頭ほどを飼育し、同時に直売に力を入れています。
「ホルスタインが一番しっくりきました」
と、唯史さん。おじいさんの代に酪農で始めましたが、その後オスの仔牛の肥育に取り組み始めました。ホルスタイン種の牛肉販売が主ですと唯史さん。ホルスタイン種の肉は、脂肪が少なく肥育期間が短くて済みます。
「子供に安全なハンバーグを食べさせたかった」
と奥様は、安心安全な牛肉販売に情熱を注ぐ理由を語ってくれました。「でも、高額な和牛をだれでも食べられるわけではありません」飼料や環境に配慮した牛肉を直売にすれば、比較的安く販売することができます。
「学校給食で、身近な地域でとれた肉を扱ってほしい」
「地産地消のよさを小さいうちから体験してほしい」と奥様は語ります。国分牧場でも、農業体験イベントを意欲的に取り組んでいます。時には、ブライダル業者から「引き出物として『農業体験』を検討したい」という電話も。
「農業の大規模化が必ずしもいいとは思えません」
と唯史さんは話します。「地域にはいろいろな農家があった方がいい。大規模化すればそれだけ病気の危険がまし、その分農薬などの量も増える。所得がほしいなら、規模拡大しろというのはちがいます」安全な食物が、日本伝統の家族農業を基礎に支えられているのだと、実感できる言葉でした。
「日本の景観は農業が守ってきた」
というおかあさまの言葉も印象的でした。
柳下礼子県議は、「県議会環境農林委員として、これまでもBSE問題など取り組んできました。農業を日本の基幹産業として、位置付けたい。TPPは絶対だめです。」と語りました。
前原県議は「子供たちに農業体験など、食べ物ができる過程をみせてあげたい」と語りました。