高齢者の力をいかすーシルバー人材連合を訪問

DSCN02835月12日柳下団長、村岡幹事長、金子・前原両県議はシルバー人材センター連合事務局である公益財団法人「いきいき埼玉」を訪問し、懇談しました。

まず岡野功同連合事務局長・高齢者就業促進部長より埼玉県内のシルバー人材センターの事業についてご説明を受けました。

 

シルバー人材センター事業は

①定年後に②「臨時的」「短期的」「軽易」な業務を提供し③高齢者の生きがいの充実や社会参加の促進を図る(高年齢者等の雇用の安定等に関す法律)事業です。

就業意欲のある高齢者が市町村のセンターの会員となり(会費あり)希望の職種を登録します。センターは民間企業や家庭、自治体から発注された仕事を請け負い契約または委任契約で引き受け、会員に仕事を提供します。会員には、配分金が支払われます。

国からは、運営費補助などが交付されています。

埼玉県の会員数は4万7千人あまり。契約金額は2億円を超えています。請負業務は除草や清掃など一般作業が59%を占めています。発注者から指揮命令をうけ、労働者としての位置づけをもつ派遣業も、急激に成長しています。

若者の雇用の場を奪ってはならない、民業を圧迫してはならないと、最大限配慮しながら営業努力をして、仕事の場を確保しているとのこと。とくに、スーパーの陳列や介護事業所の送迎や鮮魚コーナーの調理など、高齢者向けの仕事開発の苦労がよくわかりました。鮮魚のさばき方など研修の場など設け、技能習得などの努力もされています。

柳下団長の「今、悩んでいることは」の質問にたいして

事務局長は近年、65歳定年制や再雇用制度の普及で、急速に65才以下の会員が減少しており、全体に会員数が減少していることが、悩みだと語っておられました。

村岡県議は「高齢者の生きがい、社会参加という趣旨から出発した事業だが、生活費がほしいという高齢者も増え、その役割に見直しも必要かもしれない」と語りました。