11月20日、伊藤はつみ県議はふじみ野市の認可保育所「こどものその苗間保育園」を訪問しました。足立しづ子市議が同行しました。
応対していただいた高野園長先生ありがとうございました。
開園7年目99人定員のこちらの園は職員の処遇改善に大変な努力をされています。1日7.25時間勤務でシフトをくみ、土曜日出勤があった場合は平日に休みが取得できます。有給休暇は初年度で10日間、15分単位で取得可能です。時短勤務も職員の希望に応じて柔軟に対応しています。
最初は新卒採用など順調に進んできたにもかかわらず、近年退職者が出始め、補充が思うようにいかず、保育士採用のためにご苦労されています。
大学訪問、大学向け求人サイトへの掲載、ハローワークへの届け、保護者やチラシ配布など努力をしているけれど、ほとんど反応がないといいます。
地域のハローワーク主催の合同就職説明会にブースを出しても、来場者が少なく、面接に結びつきません。私立幼稚園の合同就職説明会もブースに来る学生がおらず、今年は参加しなかったそうです。ある専門学校の協力を得て学内での就職説明会に参加させてもらい、直接学生と話したりできたが、今のところ採用に結びついていない、とのことです。
大学側の話では、学生の数が減っていること、保育士の就職先も多様化していることなどが原因ではないかとのこと。
以前は新聞折り込みでも必ず反応はあったが、ここ数年は全く手ごたえがないことからやめている。ハローワークからの応募もなく、来るのはそれをみた派遣会社・人材紹介会社ばかり・・・・というお話でした。
2021年には一時保育を休止しました。また24年度は9人定員ゼロ歳児を6人定員とせざるをえませんでした。
これだけ、処遇を工夫し、採用のための努力をされているにも関わらず、保育士不足で定員通り募集ができないというお話に、大変危機感を覚えました。
ふじみ野市は東京都内に近いことから給与や手当が高い都内の保育所を選ぶ傾向は強くあります。
また、麦っこ保育園同様、公定価格の地域区分見直しに危機感を抱いておられました。
https://www.jcp-saitama-pref.jp/topics-pref/5767
派遣会社から保育士を派遣してもらったこともあるとのことですが、同じ集団の中に処遇が違う職員がいることに問題があり、今は派遣の方はいないそうです。また派遣会社に2200円から2350円支払っていたのですが、サイトでは保育士の時給は1500円程度で、派遣会社に700円以上払われるということに疑問を感じておられました。確かに保育予算から派遣会社にこれだけの金額が流れていることに問題も感じます。