小規模のゆったりした保育をまもりたいー麦っ子保育園を訪問

11月15日城下・伊藤両県議はふじみ野市の麦っ子保育園を訪問しました。足立しづ子ふじみ野市議が同行しました。

応対いただいた安野園長、紙谷理事ほんとうにありがとうございました。

麦っ子は、60人定員の少し小規模な認可保育所です。赤ちゃんたちがねむる、保育室のわきを通り抜け事務室へ・・・

公定価格の引き下げ!!?

懇談では、保育所の「公定価格」が大きく話題となりました。

「公定価格」・・・・・・教育・保育、地域型保育に通常要する費用の額を勘案して内閣総理大臣が定め
る基準により算定した費用の額。私立認可保育所については、国・県・市が公定価格全体を委託費として施設に支払う-文科省より

つまり「公定価格」とは、公から保育所に払われる委託費なのですが

その算定費用について、ふじみ野市の人件費が大きく引き下げられると公表されたのです。これまで東京都内より人件費を低く算定されてきたことから、知事をあげ超党派でこの引き上げを国に要求してきたにもかかわらず、むしろ引き下げられ、さらに東京都の格差がひろがってしまったことに、ふじみ野市内の保育所は衝撃をうけています。

財政担当の紙谷理事も「それでなくとも、積み立てなどもできず、経営が厳しい上に人件費の公定価格が下がるのか、どうなるのか」と憤りを隠せません。

障害児加算をなくす???

また、埼玉県は障害児を受け入れる保育所に県単独の補助をしてきましたが、これを廃止し、市に対して国が行う交付金へ移行をすすめています。

麦っ子では2人の障害児を保育していて、グレーゾーンの子も5人います。しかし「人員体制が不足していて、今年はこの加算がうけられない。」とのこと。

たとえ受けられても、パート職員すら雇うことのできない補助です。

「そもそも、障害児加算が複雑で、金額が少なすぎる」と紙谷理事。

保育士が応募してくれない

職員募集の苦労を安野園長が語ってくれました。

「新卒はこない。近所の保育系大学の学生は、実習には来るけど、就職はしてくれない」

「あるふじみ野市内の園では・・・」

「3人やめた保育士が、全員都内の保育所に転職していた」という・・・・

おとなり所沢市では独自の給与上乗せ措置を行っていますが、県として処遇改善措置が求められます。