障埼連県への要望―切実な声届ける

 8月26日、障害者の生活と権利を守る埼玉県民連絡協議会は県への要望を行いました。伊藤はつみ県議が同席しました。

開会にあたりあいさつをする伊藤はつみ県議

要望内容は、県有施設の新設や大規模改修の際、計画の段階から障害者団体の意見を聞くこと。JRと大手私鉄は2025年4月から精神障害者への割引を実施する。埼玉高速鉄道、埼玉新都市交通に精神保健福祉手帳での運賃割引を働きかけること。保健所の数を増やすこと。災害時要支援者の避難について、個別避難計画の進捗状況を把握し、進展を図ること。県立小児医療センターの駐車場入庫までの時間の短縮、外来予約がスムーズにとれるようにすることなどです。

【県立小児医療センターの駐車場入庫待ち時間の短縮を】

県立小児医療センターは移転にともない駐車場が平置きだったのが、立体駐車場となったことなどから入庫まで時間がかかる。改善してほしいとの要望が繰り返し出されおり、県議団としても質問で取り上げてきました。

担当課から30分以上の待ち時間が発生している場合にはユーチューブで状況を案内する。近隣の有料駐車場に案内する。有料駐車場の利用料金を支援する。入庫待ちの間にトイレに行きたくなった場合は一時的にロータリーにとめることなど案内を行っていると回答。

参加していた保護者の方からは「『30分以上の待ち時間が発生しているときはユーチューブで状況を案内している』とのことでしたが、それで対応するのは結局家族です」との訴えがありました。

小児医療センターは呼吸器をつけているお子さんも受診されており、この入庫に時間がかかる問題は深刻な問題です。

さらに「外来予約が電話でしかできず、何度かけてもつながらず、1日電話に張り付くこともある。1度予約をとってもその日に風邪をひいてしまえばまた取り直し。改善をしていただきたい」と出されました。

担当課は「複数の診療科にまたがる場合があり、インターネットでの外来予約ではなく、電話予約としています。つながらないとの声をいただいていることから電話回線を2回線増やしたところです」との回答がありました。

【保健所の体制強化を】

参加者からは「かつて世田谷の保健所で働いた。コロナで本当に大変だったと聞いている。保健所を増やすことが必要」との声が出されました。

県の担当課は「現在、県保健所を増やす考えはありません。国は30万都市への保健所設置を推進しており、所沢市が保健所設置にむけて動いていると伺っています。基本的には市に設置していただきたい」と回答。「体制を強化するため、定数を増やしました」と述べました。

伊藤はつみ県議は「防衛費予算が8兆円をこえ過去最大になるとの報道がされていますね。その一方で福祉への予算は削られています。声を上げ、要望を届けていくことが本当に大事です。先日の県との交渉でもみなさんの声に学ばされました。本日も私自身も学んでいきたいと思います。本日はよろしくお願いいたします」とあいさつしました。