看護師の処遇改善に差別をしないでー医療生協さいたまの看護師さん訴え

4月9日医療生協さいたまの看護師さんが、埼玉県保健医療部と懇談をし、「すべての看護職員の処遇改善を国に求めるよう求める署名」を提出しました。

ふれあい生協病院の須田総師長や医療生協さいたまの見川統括看護部長は、看護師の給与アップを図るための処遇改善制度には問題があると指摘。救急搬送件数年200台以上など一定の要件を満たさないと診療報酬が上乗せされないために、医療生協さいたまの5病院のうち2病院しか対象とされないとのこと。病院ごとに給与が違うことが、異動人事にもかかわっていると、差別なく対象としてほしいと訴えました。また、対象職種は看護師などとかぎられており、職種によっても差別があると話しました。

また、看護学生の現状について、近年は専門学校より大学志向であり、学費負担が重くても大学へ行く傾向が強い。中には学生支援機構から600万円もの奨学金を借りているという看護師もいた。として、看護学生への経済的支援を求めました。

医療人材課副課長は、処遇改善制度については、関東知事会に県としても要望をあげて、要望項目として取り上げてもらったと報告しました。

また、看護学生支援としては、かつては給付型奨学金があったが、希望者が少ないので、現在は貸与型奨学金制度としている、と話しました。

城下のり子団長は、「このような懇談の場が貴重です。看護師不足には東京都と埼玉県の賃金格差があり、この解消が必要です」と語りました。

伊藤はつみ県議が司会を務めました。