鳩山町のオンデマンド交通についてヒアリング

1月25日城下のり子団長と伊藤はつみ県議は鳩山町を訪問し、デマンドタクシー事業についてヒアリングしました。

応対してくださいました、鳩山町政策財政課のみなさま、野田小百合町議さん、ありがとうございました。

鳩山町のデマンドタクシーは、セミデマンドの埼玉医大定期往復便のほかに、時刻表なしで町内や坂戸市にっさい地区(商業施設があります)や北坂戸駅を運行するフルデマンド方式の2方式です。

フルデマンド方式は3平日の1日の利用者平均が75.5人と非常に好評なのがわかります。

運行日は 祝日・年末年始をのぞく毎日  午前8時から午後5時です。

運賃は町内200円、にっさいは300円、北坂戸駅は600円です。

運行事業者は越生タクシーです。

予約は電話で、希望日の2週間前から30分前まで受け付けています。

自宅から停車可能目的地は、町内目的地とにっさい地区や北坂戸駅です。

予約は30分前まで、電話で受け付け、「3人のオペレーターが見事に配車をしてくれています」とのことでした。料金の安さももちろんですが、このあたりが人気の秘密だと感じました。

令和3年までは循環バスも運行していましたが、デマンド交通の広がりで、徐々に利用者が減り、町民の意見も聞いたうえで、廃止しました。

 

デマンド交通の充実のきっかけとなったのは、平成24年度から国の地域公共交通確保維持改善事業補助を獲得したことです。運営費の自治体負担分の2分の1が上限ですが、近年は補助額は200万円程度となっているそうです。町負担分には8割特別交付税も交付されます。町としては、この特別交付税の継続が強い要望です。

ヒアリングをしての印象は、町民のニーズを丁寧に把握しているということでした。

循環バス廃止の際はもちろん、とくに令和2年度公共交通ニーズに関する全世帯アンケートは2483世帯から4865人の回答を得たといいます。

県内各地に広がる運転手不足による、事業者の撤退について、現在は事業者撤退の相談はないとしながらも、25年度の契約更新は大丈夫かと不安はあるとのことでした。