国立女性教育会館は現在地で機能強化をー現地視察

1月10日城下のり子・伊藤はつみ県議は、移転が検討されている国立女性教育会館を視察しました。

視察団は、塩川鉄也衆議院議員、梅村さえ子元衆議院議員、米山淳子新日本婦人の会会長、舟橋初恵全労連女性部長、地元から川口浩史・藤野和美両町議、地元の新婦人の会員、年金者組合のみなさんが参加しました。

 

https://www.jcp-saitama-pref.jp/pickup/5409

応対した磯山武司理事・事務局長は、

昨年4月の「国立女性教育会館及び男女共同参画センターの機能強化に関するワーキング・グループ報告書」について、会館の機能強化、全国の男女共同参画センターのバックアップ機能を高める「センターオブセンターズ」としての役割が求められたものだ、と報告。

萩原なつ子理事長は今後、4つの役割と46の使命を果たしていきたい、とくに全国各地にアウトリーチをかけたいと決意を語りました。

一方で、このような使命を果たしていく上で、会館の予算も人員も全く足りないと語り

特に、宿泊機能=ハードが、そのような活動=ソフトを圧迫してきたと語りました。

宿泊は、多くが目的外使用、かつては女性活動のリーダーが集まっていたが、コロナ禍の中でオンライン研修が主流になり、参加が増え、若い人の参加も見られる。研修は今後オンラインが主流となるだろうと見通しを語りました。

これに対して、塩川議員は「日本の男女共同参画の遅れの中で、女性教育会館の役割は重い。発行されているリーフをみても素晴らしい。ハードを切り離すのではなく、思い切った予算で遅れた男女共同参画を進めることが必要。」と語りました。

参加者からは、14万4550件という資料・図書などの収集資料の豊富さなども語られ、移転ではなく現在地で機能強化を図るべきだという意見が出ました。

会館で行われていた「働く女性のあゆみ展」

同館の宝といえる蔵書

萩原なつ子理事長とともに

参加者の中には、学童保育所の保護者たちと何度も宿泊にきた、年金者組合の女性集会を同会館で開いた、女子学生の時にゼミ合宿で学んだ、娘の女子高でオリエンテーション合宿が行われた方などがいました。それぞれがこの会館と深いかかわりを感じています。団体などとの深い関係や、じかにふれあい語り合う研修を切り捨てて、男女共同参画が進むのでしょうか。