保護者の就労を支える病児保育に支援を

11月29日、熊谷生協病院の病児保育「こぐまちゃんち」を伊藤はつみ県議が訪問し、懇談しました。

こぐまちゃんちは2018年4月に熊谷市からの委託事業として開設されました。現在3つの部屋があり、最大9名の受け入れが可能です。(同じ病気であれば同じ部屋で保育できますが、すべて違う病気となるとすべて違う部屋を使うので、受け入れが3名という可能性もあるとのことでした)

熊谷生協病院内の小児科の目の前が病児保育こぐまちゃんちになっています。病児保育が医師の診断が必ず必要で、熊谷生協病院の小児科を受診してでもいいし、別の医療機関の診断でもOKですが、前日予約です。当日も空きあがれば受け入れ可能です。

こぐまちゃんちは送迎もおこなっており、保育所からの体調不良の連絡を受けた保護者が迎えに行けない場合は事前に登録しておけば、熊谷生協病院の看護師がタクシーで保育所まで迎えに行って、熊谷生協病院まで連れてきます。小児科を受診させて病児保育で受け入れるという流れです。

県内には144施設あります。地域によっての偏在などにより、病児保育を増やしてほしいという保護者の声が党県議団にも届いています。どうしたら増やせるのか、率直にたずねてみると、「病児保育は小児科学会では『やればやるほど赤字になる。病児保育には手を出すな』と言われている」との話が出されました。病児保育は前日予約を基本としており、翌日の朝には体調が回復してしまい、キャンセルということがよくあり、当日子どもが減って、保育士に帰ってもらうなどせざるを得ないとのこと。そうした状況から常勤で保育士を配置できず、「ただでさえ難しい保育士確保がさらに難しくなっている。赤字にしないために、また保育士を常勤で確保するために、さらなる行政からの支援が必要」と話されていました。

最後に「病児保育は必要です。しかし本来、子どもが病気のとき保護者が見てあげられればその方が一番いいんです」と小児科医は話しており、伊藤はつみ県議は「そうですよね。子どもにとってもですが、保護者にとっても病気の子どもを預けないといけないのは切ないですよね。保護者の休みが容易にとれる職場環境も作っていく必要がありますよね」と応じました。