児童養護施設「いわつき」視察

9月21日城下のり子・伊藤はつみ県議は、埼玉県児童養護施設「いわつき」を視察しました。

県立「いわつき」は県社会福祉事業団に指定管理運営されています。

設立は1982年で40周年を迎えました。定員88人、現員は76人です。

 

半分が非正規職員

職員は正規職員29人 契約職員28人 非常勤医師1人です。

契約職員の募集には大変苦労されているそうです。

県社会福祉事業団の職員は指定管理制度導入は前はほとんどが正規職員でした。

 

子どもたちは・・・障害児4割 被虐待児5割 

幼児12人 小学生29人 中学生17人 高校生18人が、定員22人(11人ずつ分かれて)の4つの棟に縦割りで暮らしています。

特別支援学校に通学している児童が19人です。

障害児は知的11人 精神7人そのほか発達障害など28人で、在籍児童の4割を占めています。

 

同施設への措置理由は、48.7%が虐待 保護者の病気10% 生活困窮7.9% 服役7.9%です。

管理棟相談室には心理療法用の人形などがありました。

月に1回はカウンセリングを受ける児童がたくさんいます。

 

 

施設の退所(卒業)後の支援は 

令和4年度は 就職・進学7人  家庭引き取り1人 児童自立施設など措置変更は3人です。

進学する方には、給付制奨学金や事業団の奨学金制度があります。ボランティアのサポートで勉強や面接対策も可能です。

電話など5年間は定期的に連絡を取っているそうです。

退所の延長は1年程度までは可能だそうです。

 

令和4年度は地域のボランティアのべ81人が強力してくれたそうです。

 

家庭的養護の進捗は

近年児童養護施設は、できるかぎり家庭的な環境で養護するという流れがあります。

「いわつき」は屋外の4つの棟に2つのグループを作って11人づつで暮らしています。

食事は職員が給食室までとりにいき、11人のグループごとに配膳して食べています。

時には、子どもがお料理をつくることも。

さらに、少人数の生活へ進んでいくべきでしょう。

里親委託は令和5年に1件。保護者の同意など課題がたくさんありそうです。

 

4つの施設の中心には広場とけやきの木があります。

藤間達之県社会福祉事業団本部事務局長、山本光亮園長はじめ、職員みなさまとご一緒に記念撮影をしました。

みなさまの日頃のご努力に心より敬意を表します。