航空自衛隊入間基地増強の状況を視察

2月21日航空自衛隊入間基地を日本共産党埼玉県議団は視察。

塩川鉄也衆議院議員、伊藤岳参議院議員、同秘書のみなさん

猪俣嘉直狭山市議、城下のり子所沢市議、佐藤匡入間市議が同行しました。

 

岸田政権が「専守防衛」を投げ捨て、敵基地攻撃能力を保有する、そのために5年間で43兆円もの大軍拡に突き進んでいます。この大軍拡で日本の軍事費は世界第3位になり、相手国領土深く攻撃できる長距離射程ミサイルを配備します。他国にこれだけの脅威を与える軍拡は、他国の軍事拡大を引き起こし、戦争の危険が増大します。

 埼玉県の航空自衛隊入間基地も、大増強がすすんでいます。今年度予算60億円が23年度210億円に激増。

その現状を視察しました。

基地内はバス移動しました。写真はバス内と許可が得られた場所のみ撮影できます。

自衛官のみなさんと、通路挟んで共産党と左右に分かれて座りました。

(座席は秘書まですべて指定されていました)

入間基地司令の方から、基地概要をご説明いただきました。

米軍ジョンソン基地時代の歴史までレクチャーいただいてありがとうございます。

入間基地の増強の中身の1つはこうたん性の向上115億円です。

こうたん性とはなにか?辞書には「航空基地が、敵の攻撃に耐えてその機能を維持する能力」とあります。電柱の地中化、通信や管路の二重化がその内容です。

 

基地内には電柱や管路がたくさんあり、確かにそれらになにかあれば基地機能がマヒします。

しかし、これまでこれで通っていたものが、急速に地中化される。

つまり

一言で言って、「戦争する想定のなかった老朽した基地が」「戦争をする基地へ」変貌していくのだと背筋が寒くなりました。

 

2つ目は長距離輸送機C-2の配備のための整備状況です。

Cー2格納庫の前でご説明いただきました。カメラの後ろ側にはC2輸送機が2台とまっていますが

撮影NGでした。

オーストラリアやインドに飛べるC-2輸送機を2機597億円で購入しますが、格納庫などをさらに整備します。C2にはスタンドオフミサイル搭載の検討も始まります。

特に、C-2のための火薬庫拡張整備に2億円が計上されています。現在の火薬庫を視察してきましたが、住宅から数百メートルのところに芝に埋まっておりました。住民はここに火薬庫があることを知りません。どれほどの量がここにあるのか知りませんが、攻撃をうければ住宅街に被害が及ぶのは確実ではないでしょうか。住民は知る権利があるのでは?

昨年オープンの自衛隊入間病院も視察しました。立派な施設で、小児科までそろえております。南西諸島や海外の戦場からけが人を受け入れる病院です。視察時は午前中でしたが、患者は一人もおらず、し~んと静まり返って寂しい限りでした。県内医療機関でこんなにすいている病院は他にはないと思います。思い切って地域医療に貢献していただきたいと感じました。医官のご説明では「2次救急輪番に入りたい」「小児2次救急もぜひ検討したい」とのことでした。

 

敵基地攻撃能力の保有について、浜田防衛相は、相手国の報復攻撃で「日本に大規模な被害が生じる可能性も完全に否定できない」(2月6日衆院予算委員会・穀田恵二衆院議員の質問への答弁)と国会答弁しました。

入間基地も報復攻撃の対象となりうるとの重大答弁です。

住宅地の真ん中に存在する入間基地への攻撃は、すなわち埼玉県民への攻撃となります。

憲法を踏み越え、米軍の動きに融合した大軍拡に突き進むべきではない。進めるなら平和の準備です。アメリカ・中国を包摂した東アジアの枠組みをつくるべきです。政府には外交がなさすぎる。

いかがですか?