6月8日、秋山もえ県議は深谷市を訪れ、6月2日に埼玉県北部地域の広範囲にわたって降ったひょうの被害について、農家の方からお話をお聞きしました。
鈴木三男深谷市議会議員の案内で、まずは乳牛の牛舎を訪れました。
酪農家の方は「夕方の搾乳をしようと外に出たら黒い雲が広がっていて、雨が降ってきそうだった。雷も来て停電になるかもしれない。そうすると搾乳の機械もストップするから雨雲が通りすぎてから搾乳することにして、家の中に戻った。しばらくするとひょうが降ってきて大きな音がしていた。ひょうによって、牛舎の屋根に穴が開きボロボロになって、牛の上に降り注いだ。そのままにしておくと、牛が餌と一緒に屋根の破片を食べてしまい、消化器官を傷つけてしまうとみんなで屋根の破片を必死に拾い集めた。その日は搾乳できず、翌日、臨時アルバイトの方に搾乳をお願いし、自分たちは片付けを続けた。屋根はとりあえず、ブルーシートをかけ、雨が降って牛たちが濡れないようにしたが、高いので、大変だった。屋根の修理を今度していかなければならない。建物は共済に入っているのなんとかなると思う」
「牛乳の価格が暴落しているし、その上、コロナ感染が拡大してから、飼料代があがり経営はなかなか苦しい。うちは以前、飼料は自分のところで作っていたが、『トウモロコシや牧草など数種類を混ぜないと栄養が足りなくなる』アドバイスされ、そんなに作れないと飼料は買うようになった。国に対して、牛乳の価格補償などしてほしい」
トウモロコシ農家は「トウモロコシが全滅した。これからダメになったトウモロコシを抜いて、新たな苗を植えようかとは思っているが間に合うか」と話してくれました。
トウモロコシ畑を見せてもらうと上の部分から折れ曲がり、葉っぱもボロボロ、真っすぐ立っているトウモロコシは一本もありませんでした。
農業は生産にかかるお金に対し、価格の下落などで収入が減り、本当に大変。これまで出会ってきた農家の方から「子どもつがせられない」という声も聞こえました。
ただでさえ大変な状況なのに、ひょう被害を受けて、さらに農業を諦める方を出さないために国、県の支援が必要です。
そして根本的には価格補償・所得補償を行って、農家を支援し、食料自給率を上げることが求められています。