日本共産党埼玉県議会議員団は、1月11日埼玉県に対して、新型コロナウイルス感染症オミクロン株の急拡大にあたっての緊急要望を行いました。
要望は、①ワクチンの追加接種、とりわけ、医療従事者への接種・高齢者への接種を急ぐこと②薬局での無料PCR検査をさらに拡大すること。キットが不足しており、希望者が受けられていない事態を早急に打開すること。メールアドレスなどをもたない方も受けられようにすること③、高齢者・障害者施設の職員の定期的PCR検査を直ちに復活すること
④、全庁体制で保健所を応援し、市町村、民間の力も借りて体制強化をすること⑤自宅療養を多数としないためにも医療機関の病床確保とともに宿泊療養施設を拡充することなどです。
秋山もえ県議は、薬局でのPCR検査を自ら受検した経験も語り、「キットがなくて、受けられないという声が寄せられている。ウエルシアのようにメールアドレスに結果を連絡するところもあり、メアドがないと受けられないという仕組みは改善してほしい」と語りました。
応対した仲山良二保健医療部副部長は、「県として危機感をもっている。保健所は第5波では大変だった。今から備えて応援体制を組んでいる『翌日までにファーストタッチ』できるよう勧める」「まん延防止措置は、1と3県が連絡を取り合っていく」などと話しました。
申し入れ文は以下の通り
埼玉県知事 大野元裕 様
2022年1月11日
日本共産党埼玉県議会議員団
団長 柳下礼子
新型コロナウイルス感染症オミクロン株の急拡大にあたっての緊急要望
新たにコロナ感染者が、8400人を超えました(1月8日)。1日当たりの新規感染者が8000人を上回るのは昨年9月11日以来です。本県でも新規感染者が400人を超えました。変異株オミクロン株は2000人を超え、各地で市中感染が広がっており、すでに「第6波」に突入したという指摘もあります。
オミクロン株はデルタ株をはるかに上回る感染力と言われ、沖縄では感染者が1週間で30倍に増えています。重症化率が低いとの指摘もありますが、爆発的な感染者の拡大によって、沖縄中部地域では、すでに医療崩壊が始まっているとのことです。2回のワクチン接種済み者の感染も多数報告されており、医療従事者の休業が続出しているとのことです。
本県では第5波で保健所や医療提供体制がひっ迫し、入院を望みながら自宅で死亡する患者を生んでしまいました。2度とこのような事態を引き起こさないためにも、ワクチン接種・広範なPCR検査・保健所と医療体制の緊急の強化が必要です。
以下、直ちに取り組むべき点に絞り、緊急の申し入れを行います。
記
一、ワクチンの追加接種を一刻も早く実施すること。とりわけ、医療従事者への接種・高齢者への接種を急ぐこと。
一、薬局での無料PCR検査をさらに拡大すること。キットが不足しており、希望者が受けられていない事態を早急に打開すること。メールアドレスなどをもたない方も受けられようにすること。
一、高齢者・障害者施設の職員の定期的PCR検査を直ちに復活すること。
一、爆発的な陽性者増加が予想され、第5波同様、保健所体制がひっ迫することは必至である。全庁体制で保健所を応援し、市町村、民間の力も借りて体制強化をすること。
一、自宅療養を多数としないためにも医療機関の病床確保とともに宿泊療養施設を拡充すること。
以上