「小さいひとことひとことが、傷となっていく」不登校・ひきこもりを考える会と県教委懇談

 

不登校児童生徒数過去最多

文部科学省が全国の小中高校などを対象に実施した令和2年度の問題行動・不登校調査が13日公表され、小中学校の不登校児童生徒数は19万6127人と前年度から1万4855人増え、過去最多を更新しました。

11月18日、不登校・ひきこもりを考える埼玉県連絡会が、県教育委員会生徒指導課と定例の懇談をしました。

柳下礼子県議が同席しました。

県教委は、教育相談について、令和元年度からSNS相談を始めたことを報告

1522件のアクセスがあったそうです。

不登校選抜制度の周知徹底を

連絡会の方からは、進路の問題について、意見がありました。

通信制高校をはじめから進路として選択する生徒が増加していること

通信制の中には、「高等学校」として認められていないものもあること

県立高校の不登校選抜制度が周知されていないことなどが出されました。

夜間中学や大宮中央のような公立通信制、定時制などを中学校の先生たちにも周知してほしい、ということです。

内申書の斜線はしかたないのか?

また、中学校の進路指導の中で、不適切な指導もまだまだあるという意見が。

「このままでは、定時制しかないだろう」

「おまえが不登校枠で受かったら、(その分)ほかの人が落ちるだろう」

「なんで、朝から起きられないんだ」などです。

 

「小さいひとことひとことが傷になっていく、この心情を理解していただければ」と発言がありました。

また、中学の通知書(内申書)開示によって

不登校児童の場合、成績欄一つ一つに斜線がついていることが

「大きく心を傷つける。空欄でもいいのでは。」という発言もありました。

懇談することに意味がある

柳下県議は「こういう親たちの会があることが大切。

懇談の場は貴重です」とあいさつしました。