9月3日秋山文和県議は、埼玉県教職員組合の現職中小学校教員のみなさんと県学力学習状況調査(県学調)について懇談しました。
県学調の特徴は
・小学校4年生から中学校3年生まで、全員をテストする。(全国学力テストは、小学校6年生と中学校3年生)
・他者との比較ではなく、過去の自分より伸びたか落ちたかという経年評価
・問題用紙も答案用紙も回収して、子どもには渡さない
・小学校5教科 中学校3教科に加えて生活状況など100項目わたるアンケートも同時に行う
以上の特徴から、県学調の問題点として教員のみなさんが指摘するのは
①実施時期が悪い
4月年度当初の子どもたちが不安定な時期に県学調と全国学テで2週間テストが行われる。子ども同士も子どもと教員も関係づくりをする時期 教員も多忙な時期
②,子どもにとって、反省の材料にならない
問題も答案も回収されるので、具体的にどこを間違ったのかはわからない。子どもは、「伸びたか」「さがったか」でしか、自分を評価できない。評価コメントが書いてあるが、抽象的で「占い」のようだ
③教員の負担が重い・結果が自分たちの評価につながる
事業者は、子どもの名前を知らされない。教員が一生懸命名前を消して提出。戻ってきた評価書にまた名前のゴム印を押して返却。この実務が大変。
各学級ごと、学校ごと、市町村ごとの結果も知らされるため結果として学力向上競争に拍車をかけている。
結果を「伸ばした」教員は評価される。「伸ばした」教員だけの出張もある。
④正確な結果など測定できない
子どもたちは、「成績に関係ないですよね?」などと聞いて、まじめに答えない。定期テストや北辰テストは高校受験につながるが、県学調や全国学テは無関係。子どもたちの緊張感が全く違う。
特に、100問ある生活状況などの調査は、子どもも面倒くさがる。エンピツを転がして、回答を決めるなどよくある。
以上のような実態が語られました。
みなさんの要望は
1、県学調は中止を
2、CBT化(タブレットによる県学調実施)に反対する