埼玉の畜産を病気から守る砦―中央家畜保健衛生所を視察

埼玉県には家畜保健衛生所が3つあります。

2月24日、さいたま市にある中央家畜保健衛生所を秋山文和県議が視察しました。所長さんが対応してくださいました。

牛が死亡するとBSEストックポイントという、熊谷にある施設に運ばれ、検体を採取し、中央家畜保健衛生所に運ばれます。BSEかどうかの検査を行います。中央家畜保健衛生所の病性鑑定担当者が11名いて、ここで最終診断を下します。

豚熱発生後、この病性鑑定担当が1人増員されました。

中央家畜保健衛生所の現在の建物は1969年に建てられたもので、古くなっていること、周囲が住宅密集地域に変貌したこと、BSEストックポイントからだいぶ離れていて、検体を運ぶ手間があることなどから移転を望んでいるという話を伺いました。

「検体を運ぶのに2時間くらいかかります。その時間が省かれれば、検査結果を早く出せて、その分農家の負担も軽くなる。先日の鳥インフルエンザでは千葉からきた鳥以外の全羽検査を行いました。結果は陰性でしたが、最終結果が出るまでに2週間が経過。鳥は2週間すぎると出荷できなくなりますので」とのことでした。もちろん機能強化とするために人員削減はあり得ないとも話しておられました。

「現在は鳥インフルエンザ対策で臨戦態勢。当番で携帯を保持し、緊急時に対応できるようにしています」と。改めて、埼玉県の畜産業を守るためになくてはならない施設であると感じました。