9月15日看護師さんや医療系の労働組合の書記さんらと懇談を行い、柳下県議、村岡県議、守屋県議が参加しました。
「私は外来の看護師をしています。外来の看護師は常勤が少なくてかなりパートの看護師が多い。外来はいろんな科を掛け持ちしたり、救急車も対応しますし、発熱外来もはじまって検査担当者というのが、その日に午前午後と割り当てられる。現場は不安と精神的ストレスがかなりある。外来処置室の看護師が日々そうやって外のプレハブの暑いところで患者さんに対応したり、本当に汗だくで。その日は脱水になってしまう。自分が検査した患者さんが後日陽性だったときに『自分は防護服をちゃんとしていただろうか』『家族への影響もないだろうか』とか不安になる」と話しました。
また別の看護師から「ある看護師の実家が福島で、親が高齢で、介護をヘルパーさんにお願いしていて、休みの日に会い行きたい。しかし『看護師だから病院で働いているからコロナに感染している可能性があるから濃厚接触者だ。あなたが来るならヘルパーは行かせられない』と言われたとの話が出ました。
そして「自分がなることよりも人にうつすことが不安。医療従事者にPCR検査をしてくれれば」と出されました。
病院経営やボーナスの実態の話にもなりました。
「お金のところでは空床対策です。いまはワンフロアに2病棟ある。1病棟をコロナの病棟で使っていて、そこを立ち上げるときはその反対側にあった病棟に患者さんを入れたら、『隣の病棟はどんな病棟なの』となると患者さんから『あの病棟には入院したくない』ということがきっと発生するだろう。 35床の病棟を立ち上げるときに、そこに元々いた患者さんをよその病棟に振り分けてフロアをまるっきりコロナに使おうということにしました。そのための空床による損失はものすごい額です。それに加えて外来患者の減少もあって、経営的には厳しい状況が続いています」
「夏のボーナスは出たけれど、冬のボーナスが出るかはわからない」とみなさん口をそろえて話していました。
医療従事者が感染への不安や差別などの中で本当に献身的に奮闘されていることが実感され、そうした方々のボーナスが払われないということはあってはならない。また病院への減収補填がされなければ、病院倒産による医療崩壊となりかねないと感じました。