8月13日、加治丘陵の自然を考える会・飯能のみなさんが、「阿須山中のコクラン移植中止を求める要望書」を県に提出しました。
小池要子環境部長が応対し、党県議団の秋山文和・前原かづえ県議が同席しました。埼玉民主フォーラムの辻浩司県議も同席しました。
要望書によると、飯能市は阿須山中市有林17ヘクタールを民間事業者に貸与しメガソーラー発電とサッカー場を建設する計画をすすめています。現在事業者から県に林地開発許可申請が提出されています。この阿須山中では、県のレッド―データブックに登載されている希少植物「コクラン」が発見されており、埼玉県も確認しています。
しかし、飯能市は8月20日にコクランを開発地外に移植するとして、県の了解も得たと、同会に通知してきました。
会のみなさんは
①まだ林地開発許可が下りていないこと
②県希少野生動植物の条例12条にあたる知事への届け出ののち30日間は移植をしてはならないという規定を無視していること
③移植の前に調査結果に基づいて、コクラン他絶滅危惧種の生息状況と保護区の設定を含めた今後の保全について市民に説明すべきだが行われていない
④コクランの真夏の移植は成功していない
⑤移植先がコクランの繁殖が可能な環境であるのか確認できていない
などの理由から、8月20日の移植中止を求めています。
小池環境部長は「林地開発許可前に移植をする必要はない」「コクランについての届け出は8月6日に行われている。届け出制度であるが、県としては条件を付すことはある。届け出を受けて内容を確認中、専門家の意見を聞くつもりであった」と回答しました。
その後、同会は県みどり自然課と森づくり課と懇談。
みどり自然課は「林地開発許可が下りていないこと、届け出から30日たっていないことなどから、事業者に20の移植は中止するよう求めた」として、
移植中止を会につたえました。