県動物指導センター視察 

8月27日、埼玉県動物指導センター(熊谷市)を視察しました。秋山文和県議、秋山もえ上尾市議、深川ともか三郷市議らが参加し、職員から説明をうけ各施設を見学しました。

同センターは、1973年(昭和48年)10月に「埼玉県飼犬指導センター」をして設立。狂犬病の病性鑑定、飼い犬の登録などの普及捕獲した犬や収容した猫の殺処分のほか、動物愛護の普及啓発や収容犬・猫の譲渡などの様々な取り組みをおこなっています。

とくに犬猫の殺処分を大幅に減らすために力を尽くしてきました。収容する動物を減らすための引き取り依頼者への指導強化や不妊・去勢手術の推進、迷子の動物を家にもどすためのホームページによる情報提供、新しい家族のもとへ返すための県民向け譲渡や動物保護団体との協力などです。
その結果、2006年度には年間7,629頭が殺処分されていましたが、2018年度は895頭にまで減少しています。現在は、殺処分が行われない日もふえているとのことです。
今後は、2023年度までに500頭未満をめざし、T(Trap)N(Neuter)R(Return)という、不妊・去勢手術のために野良猫を一時保護し、手術後生活場所に再度戻す(さくら猫)や、地域猫として地域で見守る活動を推進していくとのことです。

2011年に完成した「ふれあい譲渡館」では、収容犬・猫がエアコン完備の室内で丁寧に飼育され、譲渡先が見つかるのを待っています。

犬・猫の譲渡は慎重に行われます。とくに成年犬の譲渡はより慎重に判断するため、なかには20回ほど通われる譲渡希望者もいるそうです。

 

センター内には、殺処分された犬猫を供養するための慰霊碑も建てられていました。