古綾瀬川(草加市)の魚大量死 原因の化学薬品工場を現地調査

埼玉県草加市の古綾瀬川が青緑色に変色し、魚が大量に死んだ問題で、11月28日に党県議団の村岡正嗣県議が有害な塩化銅を流出させた東信化学工業草加工場を現地調査しました。調査には、地元の八潮市議、草加市議も同行しました。

泊まり込みで対応にあたっている日野光宏常務取締役は初めに「多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びしましす」と謝罪しました。

村岡県議は「塩化銅が川底に沈殿しているのではないかなど住民の不安がある。会社がきちんと安全対策や設備更新を怠っていたのではないかなどの疑問もある。これらの住民の声に応えるためにもしっかり説明をうけ、確認したい」と話しました。

日野氏は、1993年に導入したFRP製の塩化銅溶液貯蔵タンクの底に亀裂が生じ、排水処理施設の容量をオーバーした塩化銅溶液が流れ出したことが原因だと説明しました。

また、県の改善命令をうけ、再発防止策の応急措置として、全タンクの外部点検、外部排水口の閉鎖、宿直(監視)体制の確立、緊急用回収タンクの設置などを実施し、いまも外部への工業用排水の流出を遮断していること報告しました。
今後の恒久対策として、全タンクの内部点検、排水設備の水位レベルの管理、警報システムの設置や通報システムの運用、外部排水口への遮断弁の設置を実施していく計画です。

その後、亀裂の入った貯蔵タンクや排水設備などを案内され、実際の運用など改善状況などの説明をうけました。