九州北部豪雨(朝倉市・東峰村)の被害について調査(九州災害視察2日目) 

JR筑前岩屋駅の土石流被害を調査する右から村岡、秋山、金子の各県議

日本共産党埼玉県議団の村岡正嗣県議、秋山文和県議、金子正江県議は11月1日、前日の熊本地震の視察に続き、今年7月の九州北部豪雨で甚大な被害をうけた福岡県朝倉市と東峰村を訪れ、間もなく4カ月を迎える土石流被害の現状などを視察しました。

当日は、党福岡県議団の案内で東峰村岩屋地区で土石流の跡やJR日田彦山線の被害、朝倉市杷木松末石詰地区で崖崩れや住宅・農地の被害を調査しました。その後、福岡県庁で各課から聞き取りをしました。

 

 

 


集合場所となった福岡県県土整備事務所では、今年9月に開所した災害事業センターを表敬訪問し、事務所長らとあいさつを交わしました。

 

 

 

 

 

少し前まで現場まで通行不可だった東峰村のJR筑前岩屋駅は、土石流によって日田彦山線の線路が寸断され、復旧の見通しが全く立っていません。線路がぐにゃりと左側にへし折られ、電線も倒れるなど土石流のすさまじい破壊力を実感しました。

 

 

 

 

流木とともに押し寄せる土石流を目の当たりにした住民は「大木がトビウオのように踊っていた」と証言していたそうです。

 

 

 

 

 

石詰め地区で父親と柿農家をしている女性は「車が5台ダメになり、農機具の被害も1000万円ほど。行政も手一杯なので柿畑への道を自己負担で復旧している。地域に戻りたいがどこに家を建てたらいいのか」と窮状を訴えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

女性の自宅も土石流が流れ込み、お風呂場には1メーター以上の高さに泥水の跡が生々しく残っていました。少しでも早く営農再開にむけ柿などの農地や農道の復旧を急いでいるため、自宅の再建は全くの手つかずのままとなっています。

 

現地調査のあとは、福岡県庁で災害復旧・復興に関わる各担当課から九州北部豪雨被害の被害状況や復旧・復興の現状についてヒアリングをおこないました。
担当者からは副知事をトップにした部局横断的な対策会議を発足させ、発災直後から全庁的な取り組みを進めてきたこと、熊本地震の教訓から避難者の生活環境を考えて仮設住宅をすべて木造仮設としたことなどの説明をうけました。
また、SNSの活用など災害時の情報伝達の課題、河川の復旧工事における改良復旧の必要性、農家や事業者への支援状況、流木処理の課題などについて意見交換しました。

 

 

福岡県議団のみなさんにはお世話になりました。
ありがとうございました。