10月22日23日に関東地方を直撃した台風21号の被害全容が徐々に明らかになってきました。
前原県議は、特に浸水被害が激しい、ふじみ野市元福岡、川越市寺尾地域を見舞い、調査をしました。
左写真は、両地域の中間を流れる雨水幹線川越江川です。この川が溢水し、かぶせてあったふたが写真の様に水の圧力で破壊されています。
赤旗読者の方のご案内で浸水地域のみなさまをお訪ねしました。
左は床上浸水したお宅。絨毯が濡れていて、すべてこれからはがさなければなりません。
プランターの植物が泥で白くなっています。ここまで水はやってきました。
「でも、うちはいい方なのよ」と盛んに言っておられました。
やがて、その意味がはっきりします。
こちらのお宅は、畳が完全に水につかり、すべてはがしてありました。
浸水する前に、あらかじめ畳を2階にあげてあったので、たたみは無事だったといいます。
歩いていくと、フェンスに水の跡がありました。こんな高さまで水が来たのですね。右奥の建物はコンビニです。
このコンビニも水没して、従業員さんが総出で、品物を並べなおしていました。
左側は、ふじみ野市床井市議です。
川越江川を挟んだ対岸、川越市寺田に移動。川口知子川越市議団長、今野市議も合流しました。
写真の草原は寺尾調整池です。調整池に隣接していながら、付近の寺尾地域が水没しました。
寺尾地域は、1・5メートル以上も水位があがり付近の住民40人が救命ボートで避難したところです。
家財道具が水につかり、道路によせてありました。避難指示も事前になく、多くの住民が取り残されたそうです。
今回の被害の全容は、それぞれの自治体でもまだ十分把握できていません。
川越市がわの警戒態勢が不十分であったと、川越市議が指摘していました。
寺尾地区の浸水原因は内水で、排水ができなかったということです。よく見れば側溝も十分整備されていません。非常に低地で、あたりの水が集まってきたようですが、4基の排水ポンプが十分機能していなかったとのこと。
ふじみ野市の排水ポンプを見に行きましたが、水をポンプで江川に流すと書いてありました。江川が溢水しているようでは、ポンプで排水は不可能です。
川越市がわのポンプがどのような状況であったのか、今後調査が必要です。
冒頭でみたように、雨水幹線川越江川が溢水しています。写真の奥には江川の新河岸川への合流点があります。
新河岸川への流量は厳密に制限をうけていて、新河岸川の流量が多ければ、手前の地域に溢れ出すしくみとなっています。昨年の富士見市の砂川堀も同様でした。新河岸川と雨水幹線の関係も見直しが必要です。
また、雨水幹線の上の蓋が、写真のように破壊されています。もし、さらに流量があって、蓋が流されていたら重大な事態が起こりえました。雨水幹線の上にこのような蓋をする必要があるのか、この点も検討が必要です。