埼玉県議会決算特別委員会の審議が10月19日から始まりました。同特別委員会は11月24日まで計8回開かれ、日本共産党は前原かづえ県議が委員です。
下がり続ける医師の充足率
一日目の病院局の審査で前原県議は、県立病院における「医師の充足率は平成28年度は86・3%にとどまっているし26年度、27年度よりも下がっている。看護師の充足率は95・9%で資料によると平成26年度から下がり続けている」としてその原因と対策を質問しました。
病院局は、「医師の確保には今後も努力していく。多くの看護師は自分が学んだ事と医療現場ともギャップや体力に限界を感じて退職していくのが実態としてある。新人看護師と面談をしてその悩みに向き合ったり、ベテラン職員が一対一でフォローしたりと支援体制を継続していく」と答えました。
医療の質向上と労働条件の改善を一体に
平成28年12月に移転した小児医療センターについて前原議員は「通常業務をしながらの移転に伴う準備業務や患者の搬送などは緊張の連続で関係者は大変なご苦労があったと思う。今後に生かす課題と教訓は」と質問。「綿密な準備が必要だったが癌センター移転時の資料が大変参考になった。また関係部署からはたくさんの協力をいただいた。今後は移転関係書類を保存・活用していくことが重要だと思う」と答えました。
病院局審査の最後に前原議員は「医師を計画的に増員し、医療の安全・質の向上、医療従事者の労働条件の改善と社会的役割にふさわしい賃金への引き上げを県としても努力する」ことを重ねて求めました。
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