「そろそろ、少しやすませて」お母さんの悲鳴をきいてほしい!
医ケア児=医療的ケアの必要な子どもたち 人工呼吸器や経管栄養など、看護師など医療従事者でなければ処置できないケアが必要なこどものことです。(保護者と祖父母なら処置できる)肢体不自由児の中でも、重症の方たちです。
5月26日、「医ケア」のお子さんとおかあさん3組が国会で、厚生労働省に要望を提出しました。日本共産党の倉林明子参議院議員、柳下・前原両県議が同席しました。
お母さんたちは、午前10時30分に、ふじみ野市・所沢市などの自宅を出発、午後1時30分になんとか国会で到着しました。地下鉄永田町駅には、エレベーターが国会側になく、駅委託職員3人とでエスカレーターで上りました。「まだまだ、車いすには優しくないですね」・・・
重度心身障害者(重心)に該当しない「医ケア」への制度拡充を
3人のおかあさんからそれぞれ要望書が提出され、その思いが語られました。
身体手帳1級・療育手帳Ⓐの子どもを持ち、放課後デイに勤務するお母さんは、「重心に該当しない医療的ケアの必要な子どもの使うことのできる施設はほとんどない」と指摘します。「医療ケアが必要でも動けない状態であれば受け入れてくれる施設も多く、重心であっても知的障害なら受け入れてくれる施設もあります。これは、看護師の障害者福祉サービス単価が不十分なためです。また医療ケアの必要な子どもを重心と認めないからです。」おかあさんからは、単価の改善と、医療ケアの必要な子どもを重心として扱うなどの要望が出されました。
また、訪問看護を2時間以上使えるようにしてほしい。入院中家族以外の付添をみとめてほしい。という切実な要望もだされました。
医療的ケアの必要なお子さんは、医療と福祉の制度のはざまで「難民」(お母さんの言葉)となっています。24時間の看護・介助は母親一人の肩に背負わされています。部局の壁を乗り越えた母親支援が切実に求められています。