むしろ虐待を助長する虐待禁止条例案に反対討論

日本共産党の城下のり子県議は10月6日の埼玉県議会福祉保健医療委員会で、自民党提出の虐待禁止条例改正案に反対し討論しました。

城下県議は

質疑を通じて9歳の子どもだけで公園で遊ばせる、低学年だけで登下校などの行為が禁止事項であると明らかになった。条例案が禁止する内容が、あまりに広すぎることから、特に「ワンオペ育児」で苦しんでいる養護者などに過度な負担を強いる結果となりかねないと指摘

罰則規定がないとのことですが、質疑では「現時点では」と今後にゆだねている。また近隣住民に通報義務を課していることから、養護者のささいな行為を隣人が監視する事態が引き起こされかねない。養護者への批判や、警察・児童相談所への通報の殺到による混乱も予想される

児童虐待の根絶は、党県議団も一貫して取り組んできた重要課題。しかし虐待は、児童を養護する者と児童を、社会的に支援し地域の連帯の中で育んでこそ、解消の道に踏み出せる。現状の条例案では、養護者を追い詰め、近隣への疑心暗鬼を広げ、むしろ虐待を助長しかねないと深く憂慮し反対する。

という趣旨を発言しました。