ものに溢れた豊かな社会の中でも、7人に1人が相対的貧困状態にあると言われています。
相対的貧困とは、例えば「3食食べられない」、「修学旅行に行けない」、「家が狭かったり机がなかったりなど勉強できる環境がない」といった、「当たり前の生活が営めない状態のこと」を指し、外見ではわかりにくいため、ついつい見過ごされがちです。
また、生活保護を受けている家庭で育った子どもの4分の1が大人になって再び生活保護を受けているともいわれています。
こうした「貧困の連鎖」も、現代の深刻な社会問題となっています。
そこで、埼玉県では、貧困の連鎖解消に向けた社会貢献活動を主体的に行う団体・個人のネットワークである「こども応援ネットワーク埼玉」を発起人とともに立ち上げ、趣意書に賛同する会員の募集を開始しました。
ここでは誰でも無料で会員になることができ、団体や企業、個人がそれぞれに得意とすることを活かして子どもたちのために活動していきます。
具体的には、金銭の寄付やこども食堂などの居場所づくり、ボランティア活動などが行われています。
埼玉県の上田知事は今年の2月に「子ども食堂などの子供の居場所を各小学校区に1つ以上、あわせて800か所をめざす」と宣言しました。
最近では、今年4月に、さいたま市にある長崎県のアンテナショップから県内の子ども食堂に海産物加工品を寄贈いただきました。
また、地域住民の老若男女が「お父さん役」となって得意技を活かしながら、地域の子育て中の家族を応援する取り組み「お父さんバンク」の交流会が月に1回程度定期的に行われています。
他にも多くの個人・団体の取り組みがイベント開催や具体的な支援へとつながっています。
活動内容や募集要項など、詳細は公式サイトからご覧いただけますのでぜひ一度チェックしてみてください。