不足する児童相談所①…埼玉県内の児童虐待実態

昨今、残酷な児童虐待のニュースがメディアに取り上げられることも多く、私たちママは胸が痛みます…。

悲しいことに、埼玉県内でも児童虐待が起こっています。県の資料によると、児童相談所における虐待通告受付件数の推移は、平成21年度は約2,700件だったものが、年々増加し、平成30年度現在15,600件と大幅に増えています。半数以上が警察からの虐待通告、次に多いのが近隣住民や知人からの通告だそうです。児童本人から児童相談所に虐待されている、と連絡が行くケースは非常に稀で、なんと全体の1%にも満たないんだそう。

虐待しているのは約半数が実のお母さんです。次に多いのが実のお父さん。約4割を占めています。虐待といえば、暴力などといった体を傷つけるようなイメージが強いですが、実は心理的虐待が約6割を占め、身体的虐待は全体の約2割です。対象となる子どもは未就学児が最も多く、0~3歳未満の子どもだけでも全体の2割を超えるそうです。

核家族化による親の負担など、時代背景からもいろいろな理由が考えられますが、何にしても虐待は絶対に起きてはならないことです。私たち周囲の大人の目が余計に当人たちを追い詰める、といったケースもありますが、私たちが社会から子どもの幸せに生きる権利をどのようにして守っていけばいいのか考えさせられますね。
まずは児童相談所の機能強化、職員増や専門性向上など、専門機関の充実を図ることが急務だと思われます。

虐待数などの資料はこちらからご覧いただけます。