9月7日、村岡正嗣、秋山文和、前原かづえ、守屋裕子、秋山もえ県議は、伊藤岳参議院議員とともに、横瀬町、秩父市、小鹿野町の太陽光発電施設を視察しました。また皆野町では関係住民の方々との懇談も行いました。
横瀬町芦ヶ久保では急斜面な斜面に沿ってパネルが敷き詰められていました。浅見町議によれば「2年から3年ほど前の大風でパネルが飛んだことがある」とのこと、また冬の観光の目玉となっている“氷柱”の道路を挟んで向かい側に位置しており、「景観としてよくないのではないかと危惧している」と話していました。
続いて、秩父市大宮の太陽光発電施設を見学。ここも急斜面にパネルが設置されていて崩落の危険を感じました。その斜面の下には小学校があり、避難所として指定されています。太陽光パネル設置地としてはふさわしくないと感じます。
小鹿野町長若では2017年10月23日、台風21号の影響で太陽光パネルが設置されていた会社の敷地が、幅約70m、最大高さ約20mにわたって斜面の土砂が崩れ落ちました。土砂は対岸の畑まで埋め尽くし真下の長留川をせき止め、溢れ出た川の水で周辺一帯が水没する事態となりました。
駆けつけた関係住民の方々からは「なんの補償もない」「応急対策はやってもらったが、今後もまた同じことが起こるのではないかと不安。きちんと対策をしてもらいたい」という話が出されました。
秩父市吉田では谷間を埋める工事が行われていました。土砂流出の危険性がここでも出されました。
皆野町の公民館には関係住民の方々に集まっていただき、懇談を行いました。
「電車に乗っているとあちらこちらにソーラーパネルが見える。中には崩れてくるのではないかと不安になるところもある」「自宅の裏の土地にソーラーを設置するという話が出ていて困っている」「夫の実家の土地にソーラーパネルを設置しないかという話がきた」など次々と話が出されました。
村岡県議は「再生可能エネルギーを進めることは必要。太陽光発電施設を進めるべきです。しかし、今日見てきたところは危険のところばかりでした。当然、そうしたところは住民の命と生活を守るために規制が必要です。同時に、太陽光発電施設が増えている背景には、農業も林業も後継ぎがいない。土地をもっているだけで、お金がかかる。少しでも収入になればという想いがあります。そうした方たちを支援していくことも必要です」とあいさつしました。