子どもの虐待を防ぐためにー狭山市女児虐待死事件①

3月15日の予算特別委員会で、柳下県議は狭山市でおきた虐待死事件を取り上げました。

やぎ「この1月、狭山市内で、3歳の女児が自宅で死亡し、母親と内縁の夫が暴行と逮捕で起訴されるという事件が起こりました。死亡時には顔にひどいやけどやけがを負っておりました。報道によれば、首に鎖を巻き、柱につなぐなど壮絶な虐待が行われていました

狭山市の保健センターの保健師は、ある程度この家庭の困難さを把握しておりました。母親は17歳で姉を妊娠、翌年、妹を妊娠、非常に若い妊娠であり、年子という条件です。出産直後には、保健師はかなり努力をして、女児の様子を確認しております。その後、女児は4カ月健診、1歳6カ月健診、そして3歳児健診、全て未受診でした。保健師は、4カ月時も1歳6か月時も家庭訪問して女児を確認しています。3歳児健診の未受診時に、これは昨年の11月ですけれども、このときに女児を確認していれば虐待されていることが分かったのではないでしょうか。」

 

柳下県議はこのように事件の背景を説明し、乳幼児健診の重要性を指摘。特に3歳児健診まですべて未受診の場合を重視して、ただちに家庭訪問する仕組みを作るべきだと提案しました。

これに対して、石川保健医療部長は、すべての健診が重要だとして、すべての健診未受診者の家庭訪問をするよう指導する、と答弁しました。

また、柳下県議は、未受診者の家庭訪問も難しく専門性が必要だとして、かつて埼玉県の保健所の保健師が、どんどん市町村保健師と家庭訪問をし専門性をもって指導していたことを振り返り、

やぎ「現在、所沢など管轄する狭山保健所の保健師さんはたったの16人ですよ。これでは同行訪問はできないんです。」と、保健所の保健師増員を求めました。

石川保健医療部長は、母子保健は市町村の仕事とされて以来、近年、県の保健師の減員はしていないとしつつも、県の保健師の同行訪問は行うと答弁しました。

保健医療部への質疑議事録(県議団)平成28年2月予算柳下 0315保健医療