


県職員や教職員にフレックスタイムを本格導入ーまず、抜本的な時間外労働削減を

物価高騰と実質賃金低下に苦しむ県民の困難に追い打ちをかける埼玉県当初予算

農林部の北部拠点への移転―農業団体の要望ない、浦和でも支障はない・・・予算特別委員会総括


3月18日、城下のり子団長と伊藤はつみ県議は、埼玉県立熊谷図書館を視察しました。
埼玉県教育委員会は北部地域振興交流拠点施設に窓口をおく新図書館を新設し、久喜市と熊谷市にある県立図書館2館を統合廃止する方針を決定しました。新館はデジタル化を徹底して進め、閲覧スペースは最小限として、将来は「非来館型」サービスを中心としていく構想です。
熊谷図書館は築52年、蔵書数99万6626冊。16ミリフィルムなど視聴覚資料や障害者サービス用資料などを所蔵、公開しています。職員は60人で、うち48人が司書資格を有しています。
同館には中国語、韓国語、朝鮮語、ベトナム語、英語、ポルトガル語を中心に36か国語約2万冊の本があります。
海外向け資料ブースではルーマニア語の本が展示されていました。ルーマニア大使館から寄贈されたものです。
ベトナム語のイベントも行われました。
かつて、ベトナムに海外出向していたかたもきてくださったとか。
イベントでは「本で訪れるベトナムの世界」というテーマで
「知ろうベトナム文学」という講演やワークショップを行ったそうです。
来館した外国人には、このようなシートを指さしして会話を補います。
ホームページでは、いくつか外国語版もあります。市町村図書館から「ダウンロードさせていただきました」と感謝の言葉も寄せられたそうです。
このような外国人向けのイベントや図書は県内県立高校や国際交流協会、ハローワークにもお知らせしているそうです。
1階のビジネス支援室にも伺いました。
この支援室には経営や会社、業界、起業、就職、転職などビジネス関連図書や商圏分析やマーケティング情報などの商用データベースを使うことができます。
情報探索の専門家である司書さんが調査のお手伝いをしてくれます。
こちらには、多いときは100人/日が訪れ、年間200件ほどの相談が寄せられます。
利用者は、長期間の利用が特徴だそうです。起業しようと考えてから、起業するまでの期間や、あまりうまくいかない時期に経営改革のヒントにするなど、知っている人は長期に便利に使っているようです。
熊谷図書館の外国の人支援や企業をめざす人の支援というのは市町村図書館ではほとんどみられません。
本当は、このようなコーナーが全部の市町村に広がってほしいものです。
市町村のお手本となるような取り組みをどんどん成功させ、その経験を市町村に広げていく
これこそが、県立図書館の役割ではないでしょうか?