12月9日、秋山県議は一般質問を行い、子どもの権利擁護と児童相談所の増設について取り上げました。
児童養護施設内虐待をなくすために、視察も行い再度質問
守屋ひろこ県議は、6月定例会で児童養護施設での虐待をなくすために、「子どもアドボケイト=意見表明支援員」の配置を求めました。子どもの声を聞き、権利が守られるように周囲に働きかける人がアドボケイトです。
秋山県議はアドボケイト制度のある大分県を訪問し、県の担当者、委託を受け養成と派遣を行っている大分大学の教授や、アドボケイトの方からヒアリングした内容を語り、アドボケイトは法律に明記される方向だとして、県に対して改めてアドボケイト制度の実施を求めました。県福祉部長は「アドボケイトは、行政機関などに対して子どもの意見を代弁して表明するなど、子どもの最善の利益を実現する上で重要な役割を担います」とその意義を評価し、実施を検討すると答弁しました。秋山県議は、大分県で導入が可能となった要因として大分大学に福祉健康学部があったことをあげ、埼玉県立大学と協議を始めることを提案。福祉部長は「県としては、国が示す研修プログラムの内容を確認しながら、県立大学 などと協議を行う」と答えました。
埼玉県には児童相談所が14か所必要
秋山県議は厚生労働省の基準では埼玉県の人口では児童相談所は14カ所以上必要だとして、14か所目指して児相を増設すべきだと質問。福祉部長は「児童相談所の在り方については、児童虐待対応のさらなる充実を図る観点から、人口も含め、様々な要素も丁寧に分析し、検討してまいります」としつつも、14か所を目指しているわけではないと答えました。
熊谷児相の負担軽減のためにも春日部児相新設を
秋山県議は、「加須市や羽生市は熊谷児相の管轄に入っていますが、鉄道などの関係で春日部市との一体感があります。中央児相の管轄の久喜市も同様です。熊谷・中央児相の負担軽減のためにも春日部児相設置が望ましい」として、春日部児童相談所の設置をもとめました。福祉部長は、ひき続き検討すると答弁しました。
県の鳥シラコバト野生は100羽いるかどうか、保護を
秋山県議は、県の鳥シラコバトの保護について取り上げました。県東部に生息し、以前は自宅付近でもよくみられたシラコバトは、現在野生は100羽いるかどうか、増殖は5カ所で行っており、250羽程度となっています。埼玉県誕生150周年にシラコバト保護計画を拡充し、絶滅の危機から護るべきだと質問。知事は「平成26年にシラコバト保護計画を策定。野生のシラコバトの生息状況を注視しながら、動物園を中心に保護増殖を図るもの。これまで県内5カ所で保護増殖を実施し、100羽だった飼育数が現在では250羽まで増加した。今後も着実な保護増殖を図る」と答弁しました。
こども動物自然公園の施設改修検討する
秋山県議は、東松山こども動物自然公園の視察をもとに 同動物園の鳩舎を増築し体制を強化して、シラコバト増殖に全力で取り組んでいただきたいと求めました
「県こども動物自然公園の施設には13個体のシラコバトが飼育されている。この施設は木造のため老朽化も進んでいることから施設改修など、より保護増殖が図れるような整備について検討する」と答弁しました。