被虐待児童の最後の砦である児童養護施設での虐待をなくせ

3月12日前原県議は、予算特別委員会部局別審査で、児童養護施設内虐待について取り上げました。

児童養護施設内虐待について第3者委員会を設置せよ

熊谷市にある児童養護施設「雀幸園」の卒園生らが虐待を訴えていることについて、記者会見を行い、一部事実を認め謝罪しました。前原県議は、卒園生が2年前から虐待の事実を通告しているにもかかわらず、加害者が施設で勤務を続けていること、被害者への謝罪もないことなどから、県の対応をただしました。 福祉部長は国のガイドラインにのっとり、児童福祉審議会に報告しながら対応していると一般論として答弁しました。

 

前原県議は県民から「児童養護施設と県がなにか利害関係があるのではないか」という不信の声が上がっていることを紹介し、「第3者委員会を設置すべき」と福祉部長に迫りましたが、部長は「審議会の意見を聞きながら進めるので、第3者委員会は設置しません」と同じ回答を繰り返しました。

 

なくならない施設虐待をなくすために施設の小規模化を

前原県議は5年前の予算特別委員会の場でも児童養護施設で行われた職員による児童への性的虐待を取り上げたことに触れ、「平成26年度から令和元年までの施設内虐待は14件発生し、被害児童は31人にのぼっている。特に令和元年度は(虐待件数は6件と)特にひどい。5年間で全く改善されていない。これをどう受けとめているか」質問しました。

福祉部長は「施設内虐待は許されない。もし発生したら子どもの利益を最優先に、厳正に対応します」と質問には直接答えませんでした。

施設内虐待をなくすための提案の一つとして前原県議は「国連指針には『児童、特に3歳未満の児童代替的養護は家庭を基本とする環境で提供すべき』としている」ことを紹介し、児童養護施設小規模化を求め、どう進めるのか質しました。

福祉部長は「国の方針に基づいて小規模化、分散化を進めていますが、莫大なお金がかかることから、施設の希望を聞きながら進めてまいります」と答えました。