卑劣な犯罪をゆるさないー痴漢加害防止と被害者救済を県に求める

1月27日、党県議団は受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申し入れを埼玉県に対して行いました。堀光敦史副知事が応対しました。

要望は、15日に行った国への要望と同様に▽公共交通機関での対策強化▽電車内やSNSでの痴漢加害防止の呼びかけ▽目撃者など第3者が介入する「アクティブ・バイスタンダー」の役割強化▽被害者への支援体制強化など6項目を求めました。申し入れ全文は以下の通りです。

250115県への受験シーズン痴漢対策申入れ

城下団長は「昨年に引き続き要望します。頑張っている受験生をねらう卑劣な行為が起こらないようにと思います。県議団は委員会でも取り上げ、国にも15日に申し入れてきました。 その際、「アクティブバイスタンダー」の取り組みや、警察3300人態勢での警戒など、少しづつ取り組みがすすんできていると実感されました。」などあいさつ。国と東京都は痴漢被害について調査したのですが、埼玉県でも調査が必要ですね」

伊藤県議は「県警が駅の警備や啓発を強めている記事をみています。被害者は自分から声をあげることは無理です。目撃者が行動できるようにしていかなければ」

山﨑県議は「元高校教員をしていました。当時痴漢被害にあう生徒もいて、別室(教室以外?)で泣いている子もいました。まして、人生を決める受験という日に痴漢は許せません。私も昔被害にあったことがあります。ガラガラの電車だったのですが、痴漢は混雑車両だけというわけではありません」など発言

堀光副知事は「入試という逃げられないシチュエーションを利用する痴漢は本当に悪質です。要望には県も県警も本当に共感し取り組んできました。

鉄道事業者とは連携して、キャンペーンを実施しますし、県警は私服による逮捕と同時に制服による抑止も行っています。

これからも、このような申し入れ広げていただければありがたい」など語りました。

その後、担当部局と懇談

県警とは以下の要旨を確認しました。

〇当日受験が迫っている場合、被害届は後日でもいい。このことを周知する

〇第3者の行動「アクティブバイスタンダー」を促すアプリを今年度中をめどに開発検討を進めている。費用をかけず、使いやすいものにしたい

〇SNSは犯罪を促すものは削除依頼など行ってきて、現に削除すすんでいる。

〇1月には受験生からの被害届はでていない。

〇相談窓口は24時間設けている。大宮駅・熊谷駅などに相談所も設けている

交通政策課

◎鉄道事業者に、この問題で個別に申し入れを行っている。毎年定例で行っている懇談でもこの問題を要請している。

◎JRでは痴漢撲滅イベントを行っている。他の事業者にも要請したい。

県教育委員会

●痴漢被害にあった場合、追試験を認める。

●受験は、制服でも私服でも可能とHPなどで周知する。

●包括的性教育については、さいたま市は男女共同参画課がHPで広報している。現在性教育については文科省の指導要領に基づいて行っており、文科省の動向を注視する。

若年期の性被害については「命の安全教育」を行っており、これをすすめたい。